【選手権予選】日曜日の結果を詳報! 気になる東京、埼玉、大阪、静岡などで決勝カードが続々決定!

2019年11月10日 高校サッカーダイジェスト編集部

長崎決勝は王者・総科が古豪・国見の挑戦を退ける

兵庫決勝は最終盤にドラマが待っていた。延長後半ATに神戸弘陵は主将の沖吉(7番)がPKを決め、県立西宮を振り切った。(C)TAMURA PHOTO

 11月10日、令和元年度の第98回全国高校サッカー選手権は各地区で予選決勝が開催され、新たに6チームの本大会行きが確定した。

 広島決勝は広島皆実と瀬戸内が激突。前半11分、スルーパスに抜け出した岡本が先制点を挙げた広島皆実は、同36分にも牛原が左サイドから切れ込んで追加点を決める。後半は瀬戸内の攻勢に遭うも広島皆実の堅牢が崩れることはなく、逆にアディショナルタイムに加点して3-0で勝ち切った。2年ぶりに覇権を奪還し、15回目の出場を掴んでいる。

 神戸弘陵と県立西宮の顔合わせとなった兵庫決勝は、序盤から激しい主導権争いが繰り広げられた。両者一歩も譲らずスコアレスで前半を終えると、後半に入っても中盤でのせめぎ合いが続き、なかなか均衡が破れない。決勝点が生まれたのはなんと延長後半アディショナルタイム。神戸弘陵はPKの絶好機を得て、これを主将の沖吉が冷静にモノにして勝敗が決した。4年ぶり10回目の栄誉だ。

 高川学園と西京が鎬を削った山口決勝は、前者に軍配が上がった。前半9分、高川学園は眞田の右サイドからのクロスを河野が頭で決めて先制。これで精神的優位に立つと、その後は自慢の鉄壁ディフェンスで西京の攻撃を阻止し、ウノゼロで勝利を飾った。西京に昨年決勝で敗れた雪辱を果たし、2年ぶり25回目の出場を決めている。

 長崎決勝は4連覇を狙う長崎総科大附と、9年ぶりの出場に燃える古豪・国見が対峙した。開始早々の5分に長崎総科大附がCKから鐘江が先手を取ると、国見も負けじと同28分に右サイドからのクロスを山川が頭で合わせて同点とする。さらに長崎総科大附が33分に千葉が勝ち越しに成功と、実力伯仲の攻防戦が展開された。後半も互いにアグレッシブな姿勢を貫き、大いに見せ場を創出して会場のファンを沸かせたが……、ゴールは生まれず。長崎総科大附が2-1で寄り切り、国見の野望を打ち砕いた。

 
 高知は高知が高知中央を2-0で下して凱歌を上げた。拮抗した内容で0-0のまま前半を折り返すと、後半27分に高知は右CKを主将の林がヘディングで決めて先制。終了間際にも左サイドからのクロスがこぼれたところを、途中出場の川上が蹴り込んで突き放した。選手権は7年ぶり16回目の出場となる。

 丸岡と北陸のライバル対決となった福井決勝は、2-1で丸岡が快勝を収め、2年連続30回目の本大会行きを決めた。前半14分にCKの流れから藤本が先制ゴールをねじ込むと、後半10分には鋭く裏に抜け出した川中が追加点を挙げる。終了間際に1点を返されたものの、危なげなくリードを守り切った。

【出場校一覧】2019年度選手権に臨む代表校を総チェック!

次ページ帝京、静岡学園、昌平などが予選決勝に進出!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事