「非常に優秀だった」アウェーで敗れた浦和、敵国サウジのメディアが称賛したのは?【ACL】

2019年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

西川の代役が好セーブを連発

ここまでチームを牽引していた興梠は沈黙。ホームでの第2レグでは存在感を発揮できるか。(C) Getty Images

 現地時間11月9日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第1レグが行なわれ、浦和レッズがサウジアラビアのアル・ヒラルとのアウェー戦に0-1で敗れた。

 史上初となる3度目のアジア制覇を目指す浦和は、累積警告で出場停止のGK西川周作の代役として、26歳の福島春樹がACLデビューを飾った。

 圧倒的なアウェーの雰囲気に包まれたサウード国王大学スタジアムで、元フランス代表のバフェティンビ・ゴミス、元イタリア代表のセバスティアン・ジョヴィンコといった攻撃のタレントを揃えたアル・ヒラルに攻め込まれるも、福島が再三の好セーブで防ぎ、前半はスコアレスで終える。

 しかし、60分にアンドレ・カリージョに1点を許し、これが決勝点に。攻撃陣は力を発揮できす、アウェーゴールは奪えなかった。

 サウジアラビア・メディア『Abudhabi News』は、「アル・ヒラルはアジアのナンバーワンに一歩近づいた!」と勝利を称えた。

「優れたディフェンスと素早いアタックが持ち味である日本のチームを迎えたアル・ヒラルは、見事な勝利を収めた。前半は、彼らのプレーに苦しめられ、ジョビンコらの惜しシュートばかりだったが、60分にこの試合で初めて、勝利の神がアル・ヒラルのために微笑んだ。そしてこれは、ここまで非常に優秀なプレーを見せていたGKフクシマが、初めて自ゴールを無防備にした瞬間だった」

 また、『Fox Sports』アジア版はこの一戦を「頑丈な浦和をこじ開けたアル・ヒラルが、優勝へのアドバンテージを得た」と伝え、アジア・サッカー通・ガブリエル・タン記者はこう評した。

「サウジアラビアの巨人たちは、アウェーチームの厳しい抵抗に苦しんだが、浦和を相手に1ゴールで先勝した。彼らはアドバンテージをもって第2レグに挑むことができ、対するレッズはアウェーゴールを奪えないまま終えてしまった。

 浦和のGK福島の奮闘、MF青木拓矢のゴールライン上のクリアは目を見張るものだったが、彼らの栄光は勝利を呼び込むまでには至らなかった。ここまでチームを引っ張ってきた興梠慎三らアタッカー陣が攻撃を構築できないまま終わってしまった」

 1点のビハインドを負った浦和は、今月24日にはホームでの第2レグを戦う。戴冠を果たすためには、少なくとも2点差以上の勝利が必要となる浦和は、埼玉スタジアム2002で、2年ぶりの栄冠を掴むことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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