ジダン監督の"挑発"ともとれる発言に、我慢がならなかったようだ。

　現地時間11月５日に行なわれた記者会見で、レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、かねてから相思相愛とも言われているパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペについて尋ねられ、こうコメントした。

「将来を決定するのはプレーヤー自身だ。現時点はパリ・サンジェルマンとともにあるが、いつか『マドリーでプレーしたい』といつも言っていた」

　これに噛み付いたのが、パリSGのレオナルドSDだ。

　11月６日に行なわれたチャンピオンズ・リーグのグループステージ第４節、クラブ・ブルージュ戦に１-０で勝利した後の会見で、ジダンのコメントについて意見を求められたレオナルドは、不快感を露わにした。
 

「うっとうしい。いまは夢などを話す時ではない。やめる必要がある。エムバペは我々にとって重要な選手であり、彼を不安定にさせないでほしい」

　無傷の４連勝でCLのラウンド・オブ16進出を決めたパリSGだが、まだ首位通過は確定していない。今月26日に開催される次節の相手は、５ポイント差で２位につけるマドリーだ。

　20歳の怪物を巡っていがみ合う両雄が火花を散らす一戦は、そのエムバペのパフォーマンスとともに注目を集めそうだ。
　
構成●サッカーダイジェストWeb編集部