「お前たちはふさわしくない」「ガットゥーゾに謝ってこい」30年ぶりの白星献上にミラニスタ激怒! 監督交代後も状況は好転せず…

2019年11月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「そんなにセリエBで優勝したいのか?」

試合後にうなだれる9番を継承したピョンテク。彼への厳しい声も多い。 (C) Getty Images

 指揮官を代えても、ミランの苦戦は続いている。11月3日のセリエA第11節では、ラツィオにホームで1-2と敗れた。本拠地サン・シーロでラツィオに屈したのは、1989年以来30年ぶりとなる。

 成績不振でマルコ・ジャンパオロ前監督を解任し、ステーファノ・ピオーリ監督を招へいしたミランだが、新体制になってからの4試合でも1勝1分け2敗の勝点4と低迷から抜け出せていない。勝点13で11位と、目標であるチャンピオンズ・リーグ出場ラインとは8ポイント差に開いた。

 当然、サポーターの不満は高まる一方だ。ミラン専門サイト『ilmilanista.it』によると、中には「前進しているのは明白」という声もあるが、ファンの多くからは怒りの声が上がっている。
 

「このままなら来季のオレたちは安心して頂点を狙えるな。そんなに優勝したいか? セリエBで」
「リーダーが欠けており、チームを背負えそうな選手はこのチームにひとりもいない」
「次の試合はサードユニを使え。ロッソネーロ(赤と黒、ミランのクラブカラー)はだれもが着られるものでなく、お前たちにはふさわしくない」
「順位表を考えないで試合を見るようにしなよ。もうCLへの列車はとっくに過ぎ去ったんだからさ。クリスマスに順位表を見て、その時に残留が決まっていることを願おうじゃないか」
「ミランがここを抜け出すには、(元監督のジェンナーロ・)ガットゥーゾに謝って、呼び戻し、ゼロからリスタートするしかない。彼はセリエAの半分のチーム(からのオファーを)断っているじゃないか」

 もちろん、4試合で再び指揮官を解任するのは現実的でないだろう。なにより、ピオーリ監督は「チームは成長してきている」(イタリア紙『Gazzetta dello Sport』)と強調している。

「また負けてしまったが、チームは正しい道にあるんだ。きょうは落胆してスタジアムを後にすることになった。だが、一丸となって多くのことをやったという確信はある」

 ミランは次節で王者ユベントスと敵地で、その翌節にサン・シーロでナポリと対戦する。強豪との連戦を乗り切り、復活に向けて浮上していくことはできるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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