エイバル、劇的勝利で2連勝! 中2日で先発の乾貴士はマークに苦戦しながら奮闘。マドリー戦へ弾み

2019年11月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

しぶといレガネスに勝負強さを見せつける

体力的にタフな試合で奮闘を続けた乾は、85分までピッチで走り続けた。 (C) Getty Images

 現地時間11月3日に行なわれたラ・リーガ第12節で、15位のエイバルが、敵地ムニシパル・デブタルケで、最下位のレガネスと対戦した。

 後半アディショナルタイム4分の決勝ゴールで競り勝ったビジャレアル戦から中2日で、敵地に乗り込んできたエイバル。注目の日本代表MFは、前節に続いて4-4-2の左サイドハーフで先発出場を飾った。

 互いに過密日程のなかで行なわれた一戦は、開始早々に中3日で試合に臨んだホームチームが均衡を破る。6分、敵エリア内での混戦をエン=ネシリが押し込んだ。

 先手を取られたエイバルだったが、オレジャーナと乾の両ワイドを起点とした攻撃からチャンスを伺い続けると、16分に堅牢を破る。左サイドを攻め上がったホセ・アンヘルのクロスボールをシャルレスがヘディングでねじ込んだ。

 前半の早い時間帯で追いついてギアの上がったエイバルは、積極果敢なフォアチェックからボール奪っての素早い攻撃を披露。22分にはオレジャーナがミドルシュートで放ってレガネスゴールを脅かした。

 しかし、次第にエイバルの攻撃はトーンダウン。35分を過ぎてからは一進一退の攻防が続いて、前半は1-1で終了した。
 迎えた後半は、ボールをポゼッションして攻めに出るレガネスに、エイバルがやや押し込まれる構図の中でスタートし、両軍ともなかなか決定機を作れずに時間をいたずらに浪費していった。

 左サイドでのプレーが続いた乾は、複数枚のチェックを欠かさない相手DFのマークに苦戦。63分には、バイタルエリア左からカットインで持ち出して、右足でミドルシュートを放ったが、渾身の一撃は大きく枠を外れていった。

 その後、中盤でボールを奪い合う睨み合いの様相を呈していった試合は、互いに相手ゴールからは遠のいていき、シュートにすら持ちこめない時間が続いた。

 攻防戦が続いたなかで、次点をもぎったのは、アウェーチームだった。84分、自陣からのカウンターで一気に敵陣へと持ちこむと、最後はゴール前でオレジャーナのスルーパスを受けたキケがニアサイドを射抜いた。

 前節に続いて試合終盤に勝ち越し点を奪う勝負強さを発揮したエイバルは、残り時間を危なげなく消化。2-1でレガネスに逆転勝ちを収めたアウェーチームは、2連勝で順位を14位に浮上させている。

 85分にペドロ・レオンと交代してベンチに下がった乾。目に見える結果こそ残せなかったが、中2日という過密日程のなかで精力的に動いた点は、評価に値するはず。次節のレアル・マドリー戦の起用法にも注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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