【移籍市場超速報】最終ラインの強化にミランが照準を合わせるターゲットは? etc.

2014年12月17日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

アタランタはQPRと決裂状態のターラブトに興味。

今シーズン限りでパレルモとの契約が満了するムニョスに、最終ラインの補強を目論むミランが白羽の矢。 (C) Getty Images

【ミラン】来夏の最終ライン補強に向けムニョス(パレルモ)に照準
 
 今冬だけでなく来夏も視野に入れた補強計画を構想中のミランが、最終ラインの強化に向けて照準を合わせているのが、1990年生まれのアルゼンチン人CBエセキエル・ムニョス(パレルモ)。
 
 パレルモとの契約は来年6月で満了するため、選手と合意すれば移籍金ゼロでの獲得も可能。ムニョスにはフィオレンティーナも興味を示しているが、ミランが獲得に向けてより積極的な姿勢を見せている。
 
【フィオレンティーナ】ネト契約延長拒否の背後にユベントス?
 
 先日お伝えしたネト(フィオレンティーナ)の契約延長交渉停滞の背景には、年俸を巡る駆け引きではなく、もっと重要なクラブの存在があるようだ。
 
 そのクラブというのはユベントス。今シーズン末に契約満了を迎えるマルコ・ストラーリに代わる第2GKとしてネトを候補に挙げており、ネトもその可能性を選択肢に入れて検討しているところだ。結論が出るまでにはまだ少し時間が必要だろうが……。
 
【サンプドリア】コロンビア代表FWムリエル獲得の可能性を模索
 
 1月の移籍市場でマノーロ・ガッビアディーニをナポリに放出する可能性が濃厚になっているサンプドリアは、その穴埋めとなる補強にも積極的に動いている。
 
 アルゼンチンのエストゥディアンテスから20歳の攻撃的MFホアキン・コレアを1000万ドル(約11億円)で獲得したのに続き、ウディネーゼのコロンビア代表FWルイス・ムリエルの獲得にも乗り出した。
 
 すでにウディネーゼとの交渉はスタートしており、1月にレンタルで加入する可能性も十分にある。今後数日の間に新たな動きもありそうだ。
 
【アタランタ】QPRと決裂状態のターラブト獲得に興味
 
 深刻な得点力不足に陥り下位に低迷するアタランタが、1月の移籍市場で大物の補強を目論んでいる。元イタリア代表アレッサンドロ・ディアマンティ(広州恒大)に続いて挙がった名前が、QPRのレドナップ監督と決定的に対立して決裂状態にあるアデル・ターラブト。
 
 昨シーズン後半ミランでプレーしたターラブトは、セリエAのビッグクラブからのオファーを期待しているが、もしそれがない場合にはアタランタ入りも現実味を帯びてきそうだ。
 
【メキシコ】元イタリア代表カモラネージがメキシコ2部コラスの監督に就任
 
 イタリア代表の一員として2006年ドイツ・ワールドカップ優勝に貢献したマウロ・カモラネージが、メキシコ2部リーグのコラスFCの監督に就任、指導者として新たなキャリアのスタートを切った。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
 
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