“静岡ダービー”はアダイウトンの決勝弾で磐田が今節のJ2降格を回避!清水は3連敗で“危険水域”から抜け出せず…

2019年11月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

清水は開始9分で数的不利な状況に…

チームを救う決勝弾を挙げたアダイウトン。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは11月2日、各地で30節の7試合を開催。IAIスタジアム日本平では、清水エスパルス対ジュビロ磐田の一戦が行なわれ、磐田が2-1で勝利を収めた。

 立ち上がりからジュニオール・ドゥトラとドウグラスの2トップが、タイミングの良い動き出しを見せて、縦への推進力を見せる清水だったが、相手のカウンターを受けた際に、ファン・ソッコが自陣のペナルティアーク付近で、ルキアンを後ろから倒してしまい、一発レッドで退場に。フリーキックは壁に当たり難を逃れたものの、清水は開始わずか9分で数的不利な状況となってしまった。
 
 ここから、戦況は打って変わって磐田が攻勢を強める。サイドへの展開から素早く持ち上がり、クロスを上げるなど猛攻を仕掛けるも、ホームチームの粘り強い守備に苦戦し、なかなか得点を奪えない。
 
 しかし、39分についに試合が動く。磐田は守備からすぐさま攻撃に移行して相手を押し込むと、ペナルティエリア手前左から小川大貴がアーリークロスを供給。これを藤川虎太朗がゴール前でしっかりとコントロールして右足を振り抜くと、放たれた低い弾道のシュートがゴール左に突き刺さり、貴重な先制点を挙げた。
 
 2017年に加入して以来、これまであまり出場機会を得られず苦しんでいた藤川が、待望のJ初ゴールを奪い、前半はこのまま磐田の1点リードで折り返した。
 
 後半も磐田がボールを保持する展開も、負けられない清水は50分、敵陣深くの左サイドから、二見宏志がゴール前にロングスローを供給すると、これが相手DFの足に当たり、ゴール左隅に吸い込まれる。清水がオウンゴールで同点に追いつく。

 このゴールで勢いに乗った清水が、数的不利をものともせず果敢に攻め立てるが、磐田が身体を張ってゴールを死守する。

 すると86分、ルキアンとのワンツーで抜け出したアダイウトンがGKとの1対1に持ち込み、落ち着いて右足でゴール右に沈める。アダイウトンの今季5得点目が決勝弾となり、磐田が50回目の"静岡ダービー"を2-1で制した。

 今節、敗戦すると他会場の結果次第ではJ2降格決定もあった瀬戸際のゲームだっただけに、磐田には貴重な3試合ぶりの白星となった。一方で清水は3連敗でいまだ、残留争いの危険水域から抜け出せていない。
 
 次戦、清水は10日にアウェーで仙台と、磐田は9日にホームでFC東京と対戦する。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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