強盗被害で銃口を向けられた元イタリア代表MF。ファンからの揶揄に「なんとかわいそう」と嘆き!

2019年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

自宅で強盗集団に押し入られたのは?

イタリア代表としても活躍したマルキージオは、SNSで相次いだ一部ファンからの声を嘆いた。 (C) Getty Images

 ユベントスやイタリア代表で活躍し、今月に現役引退を発表したクラウディオ・マルキージオは、2019年10月29日のことを一刻も早く忘れたいだろう。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、29日の19時30分ごろ(現地時間)、マルキージオの自宅に5人の強盗が押し入り、2丁の拳銃と3つのドライバーでマルキージオとロベルタ夫人を脅し、現金や高級時計、鞄、宝石などを強奪したという。

 犯行グループはイタリア人ではない見込みだが、流暢にイタリア語を話していたとのこと。また、マルキージオ家の住居に入るには複雑なナンバーコードが必要で、地区一帯を監視する最新式の防犯カメラがあることから、地区周辺をよく知っていたとみられている。

 幸いにも、犯行当時、2人の子どもたちは外出中。そのうちのひとりを迎えようとしていたマルキージオの携帯電話が繰り返し鳴ったのを受け、犯行グループは逃走した。その後、被害者となった本人が自ら警察に通報している。

 自宅に強盗が押し入り、自分と愛する妻に銃口を向けられたマルキージオの恐怖は想像を絶するものだっただろう。にもかかわらず、SNSでは彼に心ない言葉を投げかけた者もいる。犯行グループが外国人とみられることから、差別に反対する活動をしていたマルキージオを揶揄したのだ。

 これに対して、マルキージオは、「盗むために人の家に入れば犯罪だ。女性の顔に拳銃を向ければ愚か者だ。そのような話から出てくるのがバカげた冗談なら、なんとかわいそうなことか」と反論ツイート。それ以外のファンには「心からの感謝」を表した。

 子どもたちが外出中だったのは不幸中の幸いだが、マルキージオ家の動揺は計り知れない。彼らが早く心穏やかに暮らせるようになるのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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