リバプール、8強進出のカップ戦をボイコット? 過密日程に苦慮するクロップが示唆「犠牲にはなりたくない…」

2019年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

アーセナルを撃破しての8強進出も…

順調に勝利を重ねている今シーズンのリバプール。だが、この先にある過密日程を指揮官のクロップは不安視している。 (C) Getty Images

 現地時間10月30日、リバプールはリーグ・カップ4回戦でアーセナルと本拠地アンフィールドで対戦。5-5と打ち合いの末にPK戦を制してベスト8進出を果たした。

 英紙『Guardian』によると、5人の若手が本拠地アンフィールドでデビューし、派手なゴールラッシュの一戦となったことに、ユルゲン・クロップ監督は「試合を通じて楽しかった」と話している。

「サッカーの試合でこれほど楽しかったのが最後はいつか覚えてないほどだ。若手たちはずっとこの最初の夜を忘れないだろう。彼らのことはうれしいね。みんな(PK戦を含め)19ゴールも見たんだ。スペシャルだね。監督としては失点を心配すべきだろうが、正直気にしていられなかった。ミスがあったのは明らかだが、たいしたことじゃない。もっとも大切なのは正しく反応したことだ」

 準々決勝は12月16日(月)からの週に予定されている。だが、この時期クラブ・ワールドカップ(CWC)に出場する欧州王者リバプールは、プレミアリーグを含めて日程を巡る問題がさらに複雑化することは避けられない。

 クロップ監督は、「心配していない。しなければいけないのは別の人たちだ。我々がスケジュールをつくったのではないからね」と、適切な日程を組まなければならないと呼びかけている。

「FIFAからはCWCがあると言われ、カタールに行かなければならない。プレミアリーグからはプレミアリーグを戦わなければいけないと言われている。もちろん、そうするよ。リーグ・カップについては、我々に適切な日程を彼らが見つけられないのなら、我々はプレーしない」

 クロップ監督は、「彼らが決めなければならない。ひとつのチームが全試合に参加できないスケジュールなら、それについて考えなければいけない。我々はこの問題の犠牲者にはならない」と続けた。

「我々は勝利を望み、そして勝った。それで適切な日程が見つけられないというなら、相手がどこだろうと、我々は次のラウンドを戦えない。あるいは(敗退した)アーセナルが戦うことになる。今日は多くのプレミアリーグ関係者が、テレビでアーセナルの勝利を願っていただろうね。申し訳ない」

 スケジュール次第で大会からの辞退もあり得ると示唆したクロップ監督。稀代の熱血漢の発言を受け、関係機関はどのような決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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