「僕には日本で試合があるから…」リケルメの豪華引退試合へ招待を受けたイニエスタの返答は?

2019年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「次元が違う選手だった」とリケルメに賛辞

リケルメからの招待を受けたイニエスタは、「名誉」としつつも、神戸のために戦う覚悟を示した。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 かつての同僚にして、憧れの名手の引退試合に関して、ヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタが興味深いコメントを残した。

 アルゼンチン・メディア『Tyc Sports』のインタビューでイニエスタがコメントを寄せたのは、バルセロナ時代に苦楽を共にした元アルゼンチン代表MFのファン・ロマン・リケルメだ。

 2002年にトップチームでデビューを飾った際に、リケルメとチームメイトとなったイニエスタ。当時、アルゼンチンの天才司令塔は、ルイス・ファン・ハール監督との確執から出場機会をほとんど与えられずに、本来の輝きを見せられなかったが、若き日のスペイン代表MFにとっては、憧れの存在だったようだ。

『Tyc Sports』で、イニエスタは、リケルメとのプレーについて、次のように振り返った。

「僕は幸いにも彼とユニホームとトレーニングをともにする機会を得た。彼は、次元が違う選手だった。ボールタッチの仕方とゲームビジョンは他とは違っていたよ。アルゼンチンで彼について話すと、みんなが『別格だ』と強調するのが、その証拠だよ」

 2015年1月に現役引退をしたリケルメだったが、そのお別れ試合は今年12月12日にキャリアの大半を過ごしたボカ・ジュニオルスの本拠地ボンボネーラで開催される。この一戦を彩るゲストには、リオネル・メッシやディエゴ・マラドーナなど、国内外の錚々たるビッグネームが招待されている。

 そんなリケルメの引退試合に招待されているというイニエスタは、出場の有無について、次のように語っている。

「僕らは今でも連絡を取り合っているし、長年に渡って良い関係性を続けているよ。彼の引退試合に出られたら楽しいだろうし、名誉なことだと思う。ただ、僕には日本で1月まで戦う可能性が残されているカップ戦(天皇杯)がある。行くのは難しいだろうね」

 Jリーグは12月7日に終了するものの、ヴィッセル神戸は清水エスパルスとの天皇杯準決勝を12月21日に控えており、「日本は引退しに来るところではない」と語るイニエスタは、神戸での初タイトル奪取に燃えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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