２年前の雪辱、そして"５度目の正直"へ――。過去に４度、決勝で涙を呑んできた川崎が、ルヴァンカップ初制覇に向けて10月26日に札幌とのファイナルへ臨む。

「２年前に（決勝を）戦ってアクシデントもあって失点して、そこから立て直せなかった悔いがあるので、今回こそ優勝してみんなで喜びたいです」

　そう決意するのはエースであり、キャプテンとしてもチームを引っ張る小林悠だ。自身も先発した2017年のC大阪との決勝戦では、試合開始直後にミスから先制点を奪われると、反撃も実らずに０-２で敗れた。だからこそ、悔しさを晴らす絶好の機会を逃す手はない。

　チームはここ２年で、リーグ連覇を達成。小林も「２連覇して自信を持って戦えるようになりましたし、意思疎通がハッキリするようになった」と力強く語る。

　約１週間前の10月20日の練習試合では足首を痛めるアクシデントにも見舞われた。それでも意地がある。

　コンディションに関しては「ルヴァンカップ決勝があったので練習試合の時は早めに上がらせてもらいましたが、練習自体は今週、出られているのでまったく問題ありません」と強調。大一番ではCFで元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンが先発し、小林はベンチスタートになる可能性もあるが、その力は必要になるはずだ。

　キャプテンマークを腕に、光り輝くカップを掲げる瞬間を楽しみにしたい。

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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