【ルヴァン杯決勝|札幌】「若い時はプレッシャーを感じていたが…」百戦錬磨の37歳、札幌ジェイが大切にする“普段通り”

2019年10月25日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

クラブ史上初の決勝に挑む札幌。元イングランド代表FWは「川崎はもちろん強い相手だけど」

大一番で結果が求められるFWジェイ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 いよいよ2019年度のルヴァンカップ王者が決まる。埼玉スタジアム2002で行なわれるファイナルを明日26日に控えた札幌が、さいたま市内で前日練習を行なった。

 相手はJ1屈指の攻撃力を誇るリーグ2連覇中の川崎だ。押し込まれる展開が多くなることも想像できるが、そうなると前線のアタッカーがいかにチャンスを逃さずに結果を出せるかが重要になってくる。

 札幌の最前線での起用が濃厚なFWジェイは、会場に来れない北海道のファン・サポーターへの想いも交え、明日への意気込みを語った。

「今週はいつも通り良い練習ができた。私たちは自信を持っているし、自分たちを信じている。北海道にいる皆さんが熱く応援してくれているので、いつものサポートへのお返しという意味でも、絶対明日は勝ちたいと思います」
 
 川崎に対しては、手強い相手だと認めつつも、強気な姿勢を崩さない。
 
「川崎はもちろん強い相手だけど、私たちにも良いシステムがあるし、私たちが狙い通りにプレーできれば問題ない。難しい試合になるとは思いますが、自信を持てている部分もあるし、チームの雰囲気もすごく良いので、そこは僕たちの強い部分だと思います」
 
 37歳のジェイは、かつてイングランドの古豪クラブを渡り歩き、1試合のみではあるがイングランド代表での出場歴もある。今回の大舞台のようなプレッシャーのかかる試合は何度も経験している。

「こういうシチュエーションは何回もあったんですけど、若い時には考えすぎてプレッシャーを感じすぎてしまうことがありました。いまは経験を積んで、そこまで考え過ぎず、自分がベストを尽くして、普段通りにプレーしていればうまくできると分かっているので、どんな試合でも、どんな相手でも、自分のモチベーションは変わらないです」

 また、決勝ではどんなプレーでチームに貢献したいかについては、「もちろん良いパフォーマンスはしたいですが、自分だけが良いパフォーマンスをしても足りない。チームのパフォーマンスが一番大切だし、決勝戦ですがいつも通りの準備をして、いつも通りのプレーをしたいと思います」とコメント。

 明日の試合は「いつも通りプレーすれば問題ない」と何度も強調したジェイ。札幌はペトロヴィッチ監督が就任して2年目となる今年、ついにクラブ史上初の決勝へと駒を進めた。今シーズン、リーグ戦18試合に出場し、8ゴールを決めている元イングランド代表の"普段通り"のプレーに期待したい。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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