浦和がACL決勝で対戦するアル・ヒラルってどんなチーム? ジョビンコ&ゴミスの強力2トップは要警戒! FC東京の元主将がDFラインに君臨

2019年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

2年前の決勝の再現に

ゴミス(左奥)ら攻撃陣にタレントが豊富なアル・ヒラル。シャビが率いるアル・サードとの準決勝では2戦で6ゴール。(C) Getty Images

 10月23日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦に臨んだ浦和レッズは、敵地で広州恒大に1-0の勝利。2試合トータル3-0で2年ぶりの決勝進出を決めた。
 
 3度目の戴冠を狙う浦和がファイナルで激突するのが、その2年前の決勝でアグリゲートスコア2-1と下したサウジアラビアのアル・ヒラルだ。11月9日に敵地での第1レグ、24日に埼玉スタジアム2002での第2レグが予定されている。
 
 では、決勝の舞台で相まみえるアル・ヒラルには、どんな選手が在籍しているのか?
 
 サウジアラビアの首都リヤドに本拠地を置くこのクラブは、最多15回の国内リーグ制覇を誇る同国きっての強豪だ。ACLは前身のアジアクラブ選手権時代に二度の優勝(1991年、2000年)。00年の決勝ではジュビロ磐田を破っている。ただ、ACLにフォーマットが変更されて以降は、14年、そして浦和に敗れた17年と二度に渡りファイナルで敗れており、言わずもがな鼻息は荒い。
 
 チームを指揮するラズバン・ルチェスク監督は、インテルやシャフタールなどを率いた名将ミルチェア・ルチェスクの実子。母国のルーマニア代表やギリシャのPAOKなどの指揮官を歴任した経験を買われ、今年の6月にアル・ヒラルに招聘された。
 
 その50歳のルーマニア人監督が操舵するチームの最大の武器は、破壊力のあるアタッカー陣だろう。なかでも、元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスと元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコの2トップは強力だ。
 
 リーグ・アンのリヨンやマルセイユで活躍し、スウォンジーやガラタサライでもプレーしたゴミスは、屈強なフィジカルを活かした泥臭いプレーを得意とし、184センチの上背を活かした空中戦もお手の物。加入1年目の昨シーズンは、公式戦33試合で29ゴールを叩き出すなど、その得点力を遺憾なく発揮した。
 
 この主砲の周りを動き回ってチャンスを作り出すのがジョビンコだ。ユベントスやパルマで実績を積み、MLSのトロントFCで大活躍した160センチの小兵アタッカーは、抜群のテクニックを駆使したボールキープと、パンチの利いたシュートが持ち味。FKも要注意だ。
 

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