香川真司、ほとんどチャンスに絡めずに途中交代…低調なサラゴサも20位ミランデスに敗れてリーグ2連敗

2019年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

低調な攻撃陣が仇となって…

献身的なプレーは披露したものの、またも目に見える結果を残せなかった香川。 (C) Mutsu KAWAMORI

 現地時間10月20日、ラ・リーガ2部の第12節が行なわれ、5位のレアル・サラゴサは、本拠地で20位のミランデスを迎え撃った。

 1-2で敗れたフエンラブラダ戦から中3日で今節を迎えたサラゴサ。そのスタメンには香川真司が復帰。開幕から慣れ親しんでいる4-3-1-2のトップ下で起用された。

 直近の6試合で1勝3分け2敗とチーム全体の低調さが目に付くサラゴサは、この試合も立ち上がりから格下のミランデスに攻め込まれる。開始早々の3分にはグリディあわやゴールというシュートを放たれると、17分にはM・アンドレに決定機を与えたが、いずれも守護神アルバレスの好守で難を逃れた。

 守護神のファインセーブで何とか耐えていたサラゴサだったが、22分にミランデスのM・アンドレにゴールネットを揺らされて先制を許してしまう。

 反撃に出たいホームチームだが、深刻な心臓疾患が発覚したガーナ人FWのドゥワメナの離脱後、躍動感が見られない攻撃陣が精彩を欠く。香川も自陣に下がるなどの工夫を見せたが、チャンスの創出には至らない。

 残り時間もサラゴサはほとんど目立ったシーンを生み出せず。結局、前半はホームチームに対するブーイングがこだまするなかで終了した。

 前半に枠内シュート0本に終わったサラゴサは、後半開始とともに攻撃的MFのパプナシュビリを投入。さらに布陣も4-2-3-1へと変更してテコ入れを図った。

 その戦術変更の効果もあり、後半は立ち上がりから押し気味に進めたサラゴサ。しかし、ミランデスの最終ラインの隙を見出せないまま、時間を浪費してしまう。

 前半と同様にビルドアップに絡みながら攻撃の起点となった香川は、14分にミドルシュートを放っていったが、渾身の一撃は枠を外れてしまう。

 後半に入ってから主導権を握り続けていたサラゴサだったが、61分にミランデスに一瞬の隙を突かれ、カウンターを許すと、最後はペーニャに狙いすましたシュートを決められて再び失点をしてしまう。

 2点のビハインドを追うことになったホームチームは、70分に香川を下げて37歳のベテランMFリナレス、さらにイグベケメに代わって10番を背負う司令塔のハビ・ロスをピッチに送り込む。

 すると、指揮官の二枚替えが結果に結びつく。74分、右サイドを攻め上がったラウール・グティの丁寧なクロスボールをソロがヘディングでねじ込んで1点差としたのだ。

 奇しくも香川の交代直後に一矢報いたサラゴサは、その後も逃げ切りを図るミランデスを押し込むと、両ワイドを使ったアグレッシブな攻撃を展開していった。だが、課題のフィニッシュの精度が仇となり、あと一点だけ及ばす……。結局、1-2で敗戦。リーグ戦でのホームゲームでは3戦未勝利(1分け2敗)となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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