「最高になるならちゃんと起きて…」遅刻常習犯のデンベレにバルサのベテランMFが“金言”を授ける

2019年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

豪華攻撃陣のなかで存在感は希薄

バルサで才能を持て余している感が否めないデンベレ(左)。もがき苦しむ天才にチームメイトからメッセージが送られた。 (C) Getty Images

 バルセロナで燻っている韋駄天ウイングに、経験豊富なベテランから"エール"が飛んだ。

 今シーズンのバルサの攻撃陣は、大黒柱のリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWのルイス・スアレス、そして今夏に加入したアントワーヌ・グリエーズマンの「MSG」トリオがようやく形となり、さらに16歳の"神童"アンス・ファティの台頭という嬉しい誤算もあって、強力な陣容となっている。

 そのなかで存在感が希薄となっているのが、フランス代表FWのウスマンヌ・デンベレだ。

 勝負の3年目を迎えていた22歳の快速ウイングだったが、今シーズンは開幕前に負った怪我で出遅れ、公式戦4試合で1ゴールと低調なパフォーマンスに終始している。

 一部メディアでは、今夏にクラブが復帰を画策したパリ・サンジェルマンのネイマール獲得のためのトレード要員になったと囁かれるなど、その立場は危ういものとなっている。

 遅刻癖などピッチ外での自己管理能力の低さも指摘されるデンベレに、檄を飛ばすチームメイトがいる。チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルだ。

 昨夏にバルサに加わった32歳のベテランMFは、才能を持て余しているデンベレについて、フランス紙『L'EQUIPE』の取材で、「ウスマンヌはクレイジーな才能を持った選手」と評したうえで、次のようにコメントした。

「彼はこの先、成熟すればバルサとフランス代表で重要な選手になるだろう。だが、間違いなくもっと成熟する必要がある。自分の身体に耳を傾け、怪我を避けるためによりよい準備をする方法を知らなければならない」

 そして、ユベントスやバイエルンといった各国のメガクラブでトロフィーを掲げてきたビダルは、デンベレに飛躍するための秘訣も送っている。

「もしも、最高レベルになりたければ、ちゃんと起きて、食べて、寝て、フットボールのことだけを考えなければいけない。いつかウスマンヌはもっとやらなければいけないと気付くと思うよ。

 彼とはたくさん話しているけど、常に一番になりたがっている良い子さ。まだ経験のない20歳でバルサにやってきたんだ。ウスマンヌは自分の人生で本当に手に入れたいものは何かに気付かなくてはいけない。あとは、どこで誰とプレーしているかもね」

 悩めるデンベレにこの"金言"は届くのか? ピッチ内外での今後の振る舞いに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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