「彼に抜かれるならうれしい」“代表”最多得点記録を持つ元イラン代表FW、C・ロナウドの追い上げを歓迎!

2019年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「幸運を祈るばかりだよ」とエール

自身の記録に迫るC・ロナウド(右)について、ダエイ(左)が言及した。 (C) Getty Images

 ユベントスのクリスチアーノ・ロナウドは先日、キャリア通算700得点という偉業を達成した。そのうち、ポルトガル代表のユニホームで決めたのは95得点。元イラン代表のアリ・ダエイが持つ国際Aマッチの歴代最多記録(109点)まで、あと14ゴールに迫っている。

 34歳にしてなお、ゴールを量産し続けるC・ロナウドだけに、ダエイの記録を塗り替える日もそう遠くないとの見方は少なくない。そして、ダエイ本人も、同じ考えのようだ。そして、長年維持した記録を更新する選手が、C・ロナウドであるのを望んでいるという。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、ダエイは「(記録を更新されても)気分を害すことはない。世界の記録はどれも破られるためにある。そうなるだろうし、それが正しい」と述べた。

「自分の記録を塗り替えるのが、これほど偉大な選手であることをうれしく思う。彼の動き方が大好きなんだ。今でもいい状態を維持しているし、歴代トップ3に入る選手だと考えている。彼の幸運を祈るばかりだよ」

 ただ、ニューレコードを達成するまで、もう少し時間が必要だとみているようだ。

「代表戦の数や彼の得点ペースを考えたら、110ゴールに至るにはまだあと1年必要だろう。その時は素晴らしい日になるはずだ。サッカーにとって素晴らしいことだね」

 リオネル・メッシよりもC・ロナウドに親近感を覚える理由を問われると、ダエイは「メッシのアルゼンチン代表に対する貢献よりも、ロナウドのポルトガル代表への貢献はずっと大きい。だから彼らのうち、わたしの記録に並ぶのはロナウドだけだと思う」と答えた。

 C・ロナウドはポルトガル代表でEUROやネーションズリーグといった主要大会を制している。ダエイはこれらの要素も評価したようだ。

 来夏には、EURO2020が開催される。まだ出場権を手にしていないポルトガルだが、C・ロナウドは予選を突破し、この大舞台でダエイの記録を塗り替えようと狙っているかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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