バルセロナの情勢不安でクラシコが日程変更か? マドリードで開催する案が浮上も両クラブは…

2019年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

延期には両クラブも納得

首位攻防戦になると予想されているクラシコ。日程変更はあるのか?(C)Getty Images

 カタルーニャの独立を巡る政治情勢が、世界が注目するビッグマッチにも影響を及ぼしそうだ。

 2017年にカタルーニャ自治州政府がスペインからの独立に動いたことを巡る裁判で、当時の州政府幹部らに禁固刑が言い渡されたのを受け、住民によるデモ抗議が行われ、バルセロナの街は緊張を増している。

 スペイン紙『Marca』によると、この事態に、10月26日に予定されているバルセロナ対レアル・マドリーのクラシコを予定どおりに開催できない可能性が浮上した。安全面の懸念があり、政府が26日にカンプ・ノウでクラシコを開催することに反対しているのだ。

『Marca』紙によれば、ラ・リーガやスペイン・サッカー連盟も、同様に26日のカンプ・ノウ開催を望んでいないという。リーガは連盟に対し、マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの開催への変更を要請したとのこと。ホームとアウェーを入れ替えて試合を行なうという案だ。
 
 だが、両クラブはこのアイデアに反対とのこと。そのため、記事は、12月18日に試合を延期するのがもっとも可能性の高い案だと報じた。バルサは予定どおりの開催を希望しているものの、12月への延期にはマドリーとともに納得しているという。

 ただ、サポーターの希望は、バルサ同様に予定どおり開催することのようだ。『Marca』紙のアンケートでは、約7万人のファンのうち、52%と過半数が「日程も会場もそのまま」を希望。「延期」の32%や「日程はそのままでベルナベウ開催」の16%を引き離している。

 8節を消化したリーガは、勝点18のマドリーが首位に立ち、2位バルセロナが2ポイント差で追っている。クラシコは、その結果次第で順位が入れ替わる可能性もある重要な一戦だ。だが、安全を最優先させるべきとの考え方もある。

 決断を下す競技委員会は、どのような結論を導き出すのだろうか。いずれにしても、早期の決定が求められている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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