注目はバスクの2チーム! ラ・リーガの見所を「7つのキーワード」でチェック!【第2回:CL出場権争い】

2019年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

バレンシアはお決まりの「お家騒動」が勃発

CL出場権確保を狙うR・ソシエダ(左上)、A・ビルバオ(右上)、バレンシア(左下)、セビージャ(右下)。(C) Getty Images

 レアル・マドリーと電撃的に契約した18歳の久保建英が、1部のマジョルカへレンタル移籍し、ともに欧州での実績が十分な香川真司と岡崎慎司がセグンダ(2部)に参戦するなど、日本での注目度がますます高まっているのがスペインのラ・リーガだ。

 この世界最高峰のリーグの見所を、「覇権争い」「CL出場権争い」「エル・クラシコ」「プリメーラのサムライたち」「ティーンエージャー」「1部昇格争い」「セグンダのサムライたち」という7つのキーワードで紹介していく。

 第2回は、毎シーズン熾烈を極める「CL出場権争い」を展望する。

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 ラ・リーガのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場枠は「4」。すなわち、4位以内のチームが欧州最高峰の舞台に立てるわけだが、うち3枠は、ここ7シーズンに渡り、トップ3を独占しているバルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーのいわゆる「3強」で埋まる可能性が高い。したがって、残り1枠を巡って数チームが争う熾烈な戦いが行なわれることになる。

 その最右翼は、ここ2シーズン連続で4位を確保しているバレンシアだろう。ただその最大の功労者だったマルセリーノ・ガルシア・トラル監督が、フロントとの軋轢から開幕直後に突然の解任。一部の選手がそれに反発するなど、お決まりの「お家騒動」が勃発した。後任に指名されたアルベルト・セラーデス監督は、クラブチームを率いた経験がなく、ロッカールームを掌握し、フロントに対して不信感を抱いているファンのサポートを受けられるかがポイントとなる。

 対抗馬は、昨シーズン途中までマドリーを率いたジョレン・ロペテギを新監督に迎えたセビージャか。今年3月にローマから復帰した敏腕SDモンチの下、大量に選手を入れ替えながらも、開幕4試合で3勝1分けとスタートダッシュに成功した。

 ただ、もともと好不調の波が激しいチームで、事実、ここ4試合は1勝3敗と失速している。4位の椅子を確保するためには、決定機をことごとく外して未だノーゴールの"新エース"ルーク・デヨングの爆発が不可欠だ。
 

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