U-22日本代表、鮮烈ミドル3発でブラジルを敵地で撃破!田中碧が2発、中山雄太が3点目を奪取

2019年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

立ち上がりは押し込まれるも次第にペースを掴む

ブラジルを相手に同点ゴールを奪った田中(※写真は6月のトゥーロン国際大会)。(C) Getty Images

 ブラジルに遠征中のU-22日本代表が現地10月14日、レシフェでU-22ブラジル代表との国際親善試合に臨み、日本が3-2で勝利を収めた。


 今夏のトゥーロン国際大会では決勝で顔を合わせた両者は、PK戦の末にブラジルが勝利。日本にとってはリベンジとなる一戦となった。先発は、GKに大迫敬介。3バックは右から渡辺剛、立田悠悟、町田浩樹。ボランチは中山雄太と田中碧のコンビで右ワイドに橋岡大樹、左ワイドには杉岡大暉を起用。前線は2シャドーに三好康児と食野亮太郎が入り、1トップは小川航基という顔ぶれでスタートした。

 前半立ち上がり、日本はGK大迫からのパスをカットされ、いきなりピンチを迎えるが、ボールは枠を捉えず、なんとか難を逃れる。しかし15分には、ペナルティエリア内で渡辺が相手選手へのファウルを取られPKを献上。これをマテウス・クーニャに決められ、日本は先制を許した。

 それでも日本はブラジルに完全に主導権を渡さず、積極的なプレスでショートカウンターからチャンスを創出。28分にはブラジルを押し込むと、敵陣中央でボールを受けた田中が右足を一閃。相手GKも一歩も動けない強烈なミドルシュートが決まり、日本が同点に追いついた。

 その後も日本はチャンスをつくり出したが、前半はこのまま1-1で終了した。

 同点で迎えた後半、日本はブラジルの攻勢を凌ぐと52分に勝ち越しに成功する。カウンターからブラジルを押し込むと、中山の巧みなボールさばきからのラストパスを再び田中がミドルシュート。相手DFに当たったボールは、そのままブラジルゴールに吸い込まれ、ネットを揺らした。日本が2-1とリードする。

 ブラジルはその後、レアル・マドリーに所属するロドリゴを投入。前線のペドリーニョやパウリーニョ、ロドリゴらを軸に日本を自陣に押し込んでいく。
 
 しかし日本はまたしてもブラジルのゴールネットを揺らす。68分、左サイドでボールをキープした中山がペナルティエリア手前で左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートが相手GKのニアサイドを破り、ネットに突き刺さる。日本がブラジルを相手に2点をリードした。

 2点をリードされたブラジルも反撃。82分、日本のハンドの反則を誘い、PKを得ると、ペドロが決めて1点差に迫る。さらに日本は85分に町田が相手への危険なタックルで一発退場となり、ひとり少ない状況に追い込まれてしまう。

 それでも日本は、最後までリードを守り切り、3-2でタイムアップ。ブラジルを敵地で破る金星を挙げ、トゥーロン国際大会でのリベンジを見事に果たした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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