ついにイラン女性のスタジアム観戦が解禁! 大敗を喫した“敵将”本田圭佑は試合前の彼女たちに神対応!

2019年10月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

イラン代表は本田カンボジアを14-0で粉砕!

歴史的な瞬間を目の当たりにし、敵将の本田もこの神対応。スタジアム周辺の開放的な雰囲気が伝わってくる一枚だ(写真はツイッターより)。

 イランの女性サッカーファンにとって、待ちに待った瞬間が訪れた。

 日本がモンゴルを6-0で下した同じ日、イランの首都テヘランではワールドカップ・2次予選のカンボジア戦が開催された。ペルシャの雄は元日本代表MF本田圭佑が実質的な監督を務めるアウェーチームを終始圧倒し、14-0という途轍もない大差で葬り去ったのだ。

 そのカンボジア戦は、別の意味でも歴史的なメモリアルゲームとなった。1979年のイラン革命以降、ずっと禁じられてきたイラン人女性のスポーツ・ライブ観戦が、事実上解禁となったのである。初回ということもあって安全面を考慮し、まずは3500名が限定入場を許された。先週末に販売されたチケットはわずか数分で売り切れるという盛況ぶりで、会場にはたくさんの少女も足を運んだという。

 悲劇が起きたのは今年の9月だった。国内リーグの試合を男装して観戦し、逮捕・拘束されていたサハル・ホダヤリさんが、裁判が休廷となったタイミングでガソリンを頭からかぶって、みずから命を絶ったのだ。不当な逮捕への抗議の自殺と見られている。その3か月前の6月には、イラン対シリアの親善試合で、スタジアムに入場しようとした数十名の女性ファンが一斉検挙されるという事件もあった。

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