「冨安が心配です」「一番大切なのは…」不測の事態に見舞われる日本代表に田嶋会長が求めること

2019年10月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今後選手層というのも大事になってきます」

後半のアディショナルタイムで負傷しピッチを後にした冨安健洋。左の太腿裏を痛め、試合後に病院へ検査に向かったという。(C)SOCCER DIGEST

 10月10日、埼玉スタジアムでカタール・ワールドカップ・アジア2次予選のモンゴル戦が行なわれ、6-0と日本代表が勝利を収めた。

 アジア2次予選のホーム初戦となったこの試合後、JFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長がミックスゾーンでの取材に応じ、その心境を語った。

「最初は攻めあぐねていましたけれど、終わってみれば6得点ということで、選手たちもしっかりと戦ってくれたと思います。モンゴルが非常に身体能力が高く、非常にディフェンシブで、アウェーの戦い方に徹していました。簡単にはいかなかったのも事実で、そんな中しっかりと崩し、得点を積み重ねてくれたことは良かったです」と結果を残した選手たちをねぎらった。

 しかし、快勝の中でも負傷者が出てしまったことは気掛かりだ。田嶋会長は、57分に交代した酒井について「交代前に傷んでいたので、そういうことも起こり得る」と、予期せぬアクシデントも起こり得ることを指摘。また、交代枠を使いきったあとの後半アディショナルタイムには左足を負傷してピッチを後にした冨安健洋にも触れ、「冨安がどういった怪我か分かりませんけど、ちょっと心配です」と、表情を曇らせた。

 こうした事態を受けて、田嶋会長は「今後、選手層というのも大事になってきます。今日は良い形でいろんな選手が得点を挙げられた。日本のチーム力も発揮できたのかなと思います」と述べ、さらに「攻撃的に戦ってくれて、見に来ていただいた方たちにも喜んでもらえるような試合をしなければいけないと思っています。ただ、一番大切なのは勝点3を取れたこと、またそれを取り続けていくことです」とした。あくまでもワールドカップの"予選"であることを忘れてはいけないという。

 アジア2次予選を2連勝。好スタートを切った日本代表は、次節、15日にアウェーでタジキスタンと対戦する。エースの大迫勇也に続き、冨安も負傷離脱となれば大きな痛手となる。不測の事態に対応する力が問われる戦いとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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