「ジダンヘの怒りは頂点に達している!」ベイルと懇意の記者がその複雑な胸中を大胆暴露!

2019年10月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

CLのブルージュ戦で不可解にもメンバー外となり…

今季はここまで公式戦7試合に出場して2得点・2アシスト。上々の内容を示しているベイルだが、やはり表情はどこか曇りがちで……。(C)Getty Images

 やはり、相いれないのか。レアル・マドリーのウェールズ代表MFガレス・ベイルの忍耐は限界に達しているようだ。
 
 10月8日、英公共放送『BBC』のラジオ番組に登場したのは、スペインの著名なサッカージャーナリストであるギジェム・バラゲ氏。長らくマドリー取材に従事し、ベイルとは懇意の間柄だという。そんな敏腕が明かしたのは、ベイルのジネディーヌ・ジダン監督に対する払拭しようのない不信感だ。
 
 オフシーズンにフランス人指揮官自身が「早急に移籍するのが彼(ベイル)にとってもクラブにとっても理想的」と断言。ベイルの代理人が猛反論するなど物議を醸した。なかなか新天地が見つからなかったが、中国スーパーリーグの江蘇蘇寧が週給100万ポンド(約1億3000万円)という超破格オファーを提示するに至り、ベイル側がそれを受諾した。にもかかわらずマドリー首脳部は、当初の「移籍期ゼロでOK」の約束を反故にし、「無償では放出しない」と冷たく言い放ち、破談に追い込んだのだ。

 
 ベイルは結局チームに残ってシーズン開幕を迎え、ラ・リーガとチャンピオンズ・リーグ(CL)で7試合に出場して2得点・2アシストと上々のパフォーマンスを披露。だが10月1日のCL第2節、クラブ・ブルージュ戦でなんら説明もなく、ベンチ外を命じられる。かろうじて保っていた緊張の糸は、これでプツリと切れたようだ。バラゲ記者は次のように説明する。
 
「コンディションは万全で調子も良かったのに突然メンバーから外され、彼は大いにショックを受け、もうウンザリだと感じている。酷い仕打ちを続けてきたジダン監督への怒りは頂点に達し、頭の中が混乱しているという。やはり監督は彼を信頼していなかったのだ。本人は残留を希望していたが、一方的に放出の意向を告げられ、ようやく移籍先を定まったと思えば、今度はそれを拒絶される。クラブにずっと振り回され続けているのだから」
 
 夏の中国からのオファーはなぜ却下されたのか。バラゲ記者は「マドリーはフリーで退団していいとお墨付きを与えていた。ハメス・ロドリゲスを同じ中国のあるクラブに超高額の移籍金で売却できると確信していたからだ」と舞台裏を明かし、「だが交渉が不調に終わった。マドリーは態度を硬化させ、ベイルはとばっちりを受けたのである」と暴露した。

次ページ冬の移籍市場に向けて、周辺はふたたび騒がしく…

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