【昇格プレーオフ決勝】山崎のヘディング弾で山形が4年ぶりのJ1へ!!

2014年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

千葉に流れが傾きかけた時間帯で生まれた山形の先制点。

37分に山崎が先制ゴールを決め喜びに沸く山形の選手たち。これが決勝点となった。(C) SOCCER DIGEST

 昇格プレーオフ決勝は、リーグ戦6位の山形が山崎のヘディングシュートでもぎ取った1点を守り切り、リーグ戦3位の千葉を破って4年ぶりとなるJ1昇格を決めた。一方の千葉は、3シーズン連続でプレーオフに駒を進めながら昇格を逃してしまった。

【写真で振り返る】 J1昇格プレーオフ決勝|山形 1-0 千葉
 
 千葉はリーグ最終節の讃岐戦で頭部を強打し緊急搬送された森本が1トップで先発に復帰。一方の山形はプレーオフ準決勝の磐田戦で、筋肉系のトラブルで途中交代したディエゴがベンチスタートとなり、代わってレフティーの林が1トップで起用された。
 
 ゲームは、勝たなければ昇格できない山形の出足の鋭さに導かれるように、序盤から目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい展開となった。互いに高い位置から積極的な守備を見せ、ショートカウンターで一気にゴール前を目指す展開が続く。
 
 先に決定的な場面を創り出したのは千葉。25分、左CKから中村のキックに町田が頭で合わせ、ゴールを狙う。しかし、これはわずかにゴール左に外れた。35分には再び千葉が左サイドでチャンスを創り、折り返しを右サイドから入り込んだ幸野が左足で狙うもヒットせず。
 
 流れは千葉に傾きかけたかに思われたが、先制点を奪ったのは山形だった。37分、セットプレーのチャンスに宮阪のクロスから山崎が、体勢を崩しながらもヘディングでゴール右隅に流し込んだ。これで、山形が昇格に一歩近づいた。
 
 前半は先制点を奪った山形が、さらに前線からのチェックを強めて千葉の攻勢を押し返し、1-0で山形リードのまま折り返した。
 
 後半は立ち上がりから一進一退。同点を狙う千葉が両サイドから積極的なアーリークロスを入れゴールに迫れば、山形も前半同様のアグレッシブな守備からのショートカウンターを武器にゴールを窺った。
 
 66分、山形のCKから千葉が鋭いカウンターを発動。縦パスを連ねて前線につなげると、町田がカットインから右足でシュートを放つ。しかし、山形の當間が身体を張った守備でこれをはね返す。
 
 残り15分を過ぎると、千葉はケンペスを投入して勝負に出る。77分には谷澤の右足でのワンタッチシュートが山形ゴールを襲うが、山岸がファインセーブで凌ぐ。
 
 ともに疲労が目立つなか、残り5分を切ると、互いに縦に急ぐ展開に。88分過ぎからは千葉がDFを前線に上げパワープレーに入る。90分には千葉にビッグチャンス。右サイドを破り、GK山岸を振り切った森本からの折り返しに、ケンペスが振り向きざまのシュートを放つ。しかし、これは戻った山岸がパンチングで防ぐ。さらに直後には谷澤が右足で狙うも、またも山岸が防いだ。
 
 そして、アディショナルタイム4分はさらに千葉が猛攻を見せたが、山形は粘り強くロングボールをはね返し、足を止めることなくセカンドボールを拾い続けた。結局、山形が最後までゴールを許さず勝ち切り、4年ぶりのJ1昇格を決めた。
 
 石崎監督は、「今週は最初の練習で雪が降ったが、サポーターの方々が雪かきをしてくれて練習できた。いろんな力をもらって昇格できた」と、サポーターを含めたクラブの一体感を強調。山形は昇格プレーオフ決勝を制した、この勢いのままに12月13日、天皇杯決勝でJ1王者のG大阪と激突する。
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