「その多くが無駄」「ベストプレーヤーは彼だ」代表復帰の鎌田大地&浅野拓磨がELに出場! 両FWの現地評は?

2019年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

浅野の評価は分かれる

EL第2節でスタメンを飾った浅野(右)と途中出場した鎌田(左)。日本代表でもアピールできるか。 (C) Getty Images

 現地時間10月3日、欧州各地でヨーロッパリーグの第2節が行なわれ、日本代表復帰が発表されたばかりの浅野拓磨(パルチザン)と鎌田大地(フランクフルト)がピッチに立った。

 昨年9月以来約1年ぶりに代表に復帰した浅野は、アウェーのアスタナ戦で4-2-3-1の左サイドハーフで先発。79分までプレーし、2-1の勝利に貢献している。

 セルビアの現地局『N1 Beograd』は、「パルチザンは非常に攻撃的な布陣でこの試合に臨んだ。ウマル・サディクの2ゴール以外にも得点のチャンスを何度も生み出したが、追加点を挙げることはなかった」と報じ、浅野については「アタッカーのひとりとして攻撃に厚みを加えた」と伝えている。

 現地紙『novosti』も「パルチザンのアタッカー陣は、ピークの状態に近づいている。ウマル・サディク、ゾラン・トシッチ、セイドウバ・ソウマ、タクマ・アサノらのコンビネーションはとても良い方向に進んでいる」と称えた。

 一方で、現地スポーツチャンネル『BILC SPORT』は、浅野について「この日のプレーは良くなく、勝利チームに相応しい出来とは言い難い。何度もスプリントするシーンがあったが、その多くが無駄だった」と手厳しかった。

 初選出となった今年3月ぶり以来の代表選出となった鎌田大地は、ポルトガルのギマラエスとのアウェー戦でベンチ入り。1-0とフランクフルトがリードした60分、セバスティアン・ローデと交代で登場し、トップ下でプレーした。

 限られた時間で次々とチャンスを創出したものの、チーム全体がフィニッシュの精度を欠き、追加点は奪えなかった。

 この日の働きぶりを、フランクフルト紙『Frankfurter Rundschau』は、「75分にフィリップ・コスティッチに決定的なラストパスを通したのは見事」と評価。「交代の効果は出ていたが、後半アディショナルタイムにGKと1対1となった場面では、チャンスを活かしきれなかった」としながらも、チームの中で優れたパフォーマンスをみせた3人のうちのひとりに選出した。

 また、敵国ポルトガルのメディア『zerozero.pt』も、「ドイツのチームにおいてベストなパフォーマンスをしていたのは彼だ。最初の1時間はベンチから見守っていた15番が投入されて以降、フランクフルトのサッカーの質は高くなった」と称えた。

 両ストライカーは、FC東京の永井謙佑とともに、負傷のため招集外となった大迫勇也の穴を埋める活躍が期待されている。「チームとして戦うオプションがたくさんできると思う」と森保一監督に、自らの価値を証明できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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