伊メディアが “引退が早すぎた選手たち”を選出! 元ローマの中田英寿を「今もファンの記憶に鮮やかに残る」と称賛

2019年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

マルキージオの引退報道に合わせ…

ローマ時代の中田。当時はまだ海外でプレーする日本人は少なかったが、中田の活躍は欧州で広まっていた。 (C) Getty Images

 イタリアの各メディアは10月2日、元イタリア代表のクラウディオ・マルキージオが3日に会見を開き、現役引退を発表すると報じた。

 ユース時代からユベントスで活躍したマルキージオは、2018年夏にイタリア王者を離れてゼニト・サンクトペテルブルクに移籍。だがこの夏、負傷で状態が悪いことからゼニトとの契約を解消していた。

 日本のJリーグを含めた複数の新天地が噂されていたマルキージオだが、10月に入って現地で3日の会見をセッティングしたとの報道が浮上。ここで会見が引退を発表するとみられている。

 1986年生まれのマルキージオは、現在33歳。ユニホームを脱ぐには早い年齢とも言えるだろう。だが、周囲が「まだやれる」と思う中で現役に別れを告げた選手は、マルキージオだけではない。イタリア・メディア『IL POSTICIPO』は同日、マルキージオと同様に「あまりに早くピッチを去った選手たち」という特集記事を掲載している。

 同メディアがリストアップしたのは、元オランダ代表のマルコ・ファン・バステンやパトリック・クライファート、元フランス代表のミシェル・プラティニ、エリック・カントナ、ディディエ・デシャン、元イタリア代表のパブロ・オスバルド、そして元日本代表の中田英寿だ。

 中田は1998年からイタリアのセリエAに参画し、2000年から籍を置いたローマでは、スクデットも獲得した。日本代表としても活躍し、フランス、日韓大会に主力として参加。そして、2006年のドイツ・ワールドカップを終えた後、ピッチに別れを告げた。中田は当時29歳。そのあまりに早い引退は、日本のみならず世界中のフットボールファンに惜しまれた。

 『IL POSTICIPO』は、「若くして引退する理由は、フィジカルの問題もあれば、モチベーションの欠如という場合もある。わずか29歳でスパイクを壁にかけたヒデトシ・ナカタは、後者のケースだ」と伝えている。

「ややマルキージオと同じだが、日本人選手はピッチですべてを出し尽くしたと考えた。そして、フットボール以外の活動をする道を望んだ。現在、元ペルージャ&ローマのサムライは、ビジネスマンとして成功を収めている。だが、その早すぎる引退にもかかわらず、今もなお、ファンの記憶には鮮やかに残っているレジェンドだ」

 ファンとしては寂しい限りだが、選手の人生の選択を尊重すべきだろう。リストアップされた選手たちは、それぞれ新たな道に進んでいる。マルキージオは、どのような道を選ぶのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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