サンチェス、インテル移籍後初先発&初得点…そして初レッド。コンテも嘆き「象も殺せるほどに痛い退場だった」

2019年09月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

最高の前半から一転…

前半は小さくないプレゼンスを発揮したサンチェス。しかし、後半はチームを落胆させてしまった。 (C) Getty Images

 インテルでの初の先発出場は、喜びとともに落胆を味わう結果に終わった。

 今夏にマンチェスター・ユナイテッドからレンタル移籍したアレクシス・サンチェスは、9月28日のセリエA第6節サンプドリア戦で、初めてスタメンに名を連ねた。ミッドウイークのチャンピオンズ・リーグのバルセロナ戦を見据え、アントニオ・コンテ監督がロメル・ルカクをベンチスタートとしたのだ。

 ユナイテッドで不本意な日々を過ごしていたサンチェスは前半、指揮官の期待に見事に応えた。まずは20分、ステーファノ・センシのミドルシュートが身体に当たるラッキーなかたちで先制に貢献。さらに2分後、そのセンシのシュート性のパスに反応して初ゴールをマークした。

 順調な試合運びを見せていた首位インテルだが、後半に苦境に立たされる。立ち上がりの46分、ペナルティーエリア内で倒れたサンチェスがシミュレーションで2枚目のイエローカードを出され、退場になってしまったからだ。55分には4試合ぶりに失点して1点差に迫られた。

 それでも、ロベルト・ガリアルディーニが3点目を決めて趨勢を定めたインテルは、逃げ切りに成功。リーグで唯一の開幕6連勝を飾った。しかし、サンチェスの退場がチームのプランを狂わせたことは確かだ。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、コンテ監督は試合後に「後半は確実でないことが起きた。退場者を出して失点すれば、だれだってやられる可能性があった。選手たちはよくこらえたね」と話した。

「あの退場は、象をも殺すことができた。だが、我々はうまくリアクションしたね。今後はもっと気をつける必要がある」

 一方、サンチェス本人はSNSで、「チームの姿勢と勝利、そして僕の2得点(実際は1得点)はうれしい。でも、僕からしたら不当な退場は悲しいね。今は次の試合のことを考えよう!」とコメントした。

 インテルは現地時間10月2日にバルセロナとのビッグマッチに臨んだ後、10月6日にユベントスとの大一番が控えている。しかし、承知の通り、サンチェスは、出場停止で出られない……。実に痛手だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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