鹿島は1-1ドローも得失点差で暫定首位浮上!札幌は先制するも勝ち切れず

2019年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

過密日程の鹿島は、レオ・シルバが負傷交代に

3月30日、第5節の磐田戦以来となる先発復帰を果たした、キャプテンの内田篤人。写真:徳原隆元

 9月28日、Jリーグは各地でJ1リーグ27節の7試合を開催した。県立カシマサッカースタジアムで行なわれた、鹿島アントラーズ対北海道コンサドーレ札幌の一戦は、1―1の引き分けに終わった。


 現在リーグ2位につける鹿島は、首位・FC東京の試合が翌日に行なわれるため、この試合に勝利すると暫定ながら勝点で上回り、首位に浮上できる。ACLでは敗退したものの、ルヴァンカップ、天皇杯と未だに3冠の可能性を残す鹿島は、その天皇杯から中2日での試合となった。3月30日、第5節の磐田戦以来となる内田篤人がキャプテンマークを巻いて先発復帰を果たした。

 対する7位の札幌は中2週間で試合を迎えるが、ジェイと鈴木武蔵を出場停止で欠いている。また鹿島に対しては18戦でわずか1勝と苦手にしている。

 しかし、そんな札幌が開始11分に先制点を挙げる。ペナルティエリア手前のこぼれ球をルーカス・フェルナンデスが右サイドに展開すると、白井康介が敵陣深くから低いクロスを送る。そのボールにチャナティップがスルーし、DFふたりを剥がしたところ、上がっていたDFの進藤亮佑が落ち着いてゴール右に流し込み1-0とリードした。進藤はこれでDFながらリーグ戦6ゴール目となった。

 相手の動きにも鋭いチェックでこの日も存在感のあるレオ・シルバだったが、足を痛め27分に永木亮太と交代となった。その後もポゼッションで上回る鹿島だったが、札幌に上手く対応され、このまま前半を終えた。

 鹿島も後半早々に得点を挙げ、振り出しに戻す。土居聖真の落としたボールを小泉慶が中央で持ち上がる。相手DFが触るが、こぼれ球をセルジーニョが拾いDFと競り合いながらも、GKの位置を確認すると丁寧なループシュートで50分に1-1の同点とした。
 
 セルジーニョはこれでリーグ戦4試合連続ゴール、直近7試合中6試合でゴールを挙げる抜群の決定力を見せた。

 勝利が欲しい両チーム。鹿島は上田綺世に代え伊藤翔、内田篤人に代え中村充孝を投入し得点を狙いに行く。対する札幌も菅大輝に代え中野嘉大、ルーカス・フェルナンデスに代え岩崎悠人を投入。両チームとも惜しい場面を作るが、ネットを揺らすことなく、1-1で試合終了を迎えた。

 この結果、勝点52で暫定ながら得失点差で首位に浮上。札幌は勝点40で順位はそのまま。次節、鹿島はセレッソ大阪のホームに乗り込み、札幌はアウェーでガンバ大阪と対戦する。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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