ガンバ撃破の立役者ヨニッチが語った、ダービー勝利のキーポイントは?

2019年09月28日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

攻勢を強めるG大阪にダメを押したのが56分だった

攻守に奮闘したヨニッチ(右)が勝利のポイントに挙げたのは3点目。水沼(中央)が決めたゴールだった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ27節]C大阪3-1G大阪/9月28日/ヤンマースタジアム長居

 同じ大阪に本拠地を構える宿敵ガンバとのダービーマッチ。7年半ぶりのセレッソ勝利に大きく貢献したひとりが、センターバックのマテイ・ヨニッチだ。

 7分に先制ゴールを奪ったブルーノ・メンデスの働きも大きかったが、流れをグッと引き寄せたのは、M・ヨニッチが決めた11分の追加点だろう。ソウザからの鋭いFKに合わせた豪快なヘディング弾は、チームメイトに自信と勢いを植え付け、相手には焦りをもたらしたのだ。

「早い段階で良い感じに2点を獲れたので、最高の始まりでした」

 そう立ち上がりを振り返るクロアチア人は、その後は自陣ゴール前で身体を張って、宇佐美貴史や渡邉千真、パトリックといった強力なアタッカーに対応。気迫漲るディフェンスでも、貢献した。

「すごい長い間勝てなかった相手ですし、今日はみんながすごいモチベーション高い状態でゲームに入れた。スタジアムに来て、大勢のファンのなかでプレーができると思った時に、さらにモチベーションは上がりました」

 そうした気持ちの高ぶりをプレーで表現し、見事にチームを勝利に導いたヨニッチが、勝利のキーポイントに挙げたのが、3点目のシーンだった。

「後半は僕らのほうがボールポゼッションが長かった。なによりのキーは、3点目を入れられたこと。これが大きかった。相手にとどめを刺せました」
 なんとか巻き返そうと攻勢を強めるG大阪にダメを押したのが56分。柿谷曜一朗がフワリとしたクロスを供給し、右サイドから駆け上がってきた水沼宏太がダイナミックなダイレクトボレーで合わせた。

 このゴールでリードを3点に広げたことで、CBのM・ヨニッチにも大きな気持ちの余裕が生まれたに違いない。

 終盤に1点を返されながらも、緊迫した大一番で見事に勝利を飾った試合後に、M・ヨニッチはヒーローインタビューで「ウオー!!」と雄叫びをあげて喜びを表現。「最後に全部の感情を出しました」と笑いながら振り返る。

「ダービーは大事な試合で、ここで勝つのはひとつの目標でもありました。こうやって勝てて、すごく気持ちよいです。ACLを目指すうえでもダービーで勝点3を獲れたのは大きい。これからもチーム一丸となって戦いたい」

 リーグ5連勝と波に乗るC大阪の最終ラインには不可欠な存在。それをM・ヨニッチは改めて証明してみせた。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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