メッシも認めたスペインの16歳FWが東京五輪に飛び級参戦へ!? 過去には久保建英と共闘も

2019年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

U-17W杯にも出場か

すでにバルサのトップチームでも実力を十分に証明しているファティ。その存在をスペイン代表が見逃すはずがない。 (C) Getty Images

 来夏に行なわれる東京オリンピックで、スペイン・サッカーの超逸材が見られるかもしれない。

 現地時間9月26日、スペイン紙『Marca』は、東京オリンピックに参戦するスペインU-21代表に、バルセロナで活躍を続けている16歳の超新星FWアンス・ファティが飛び級で参戦する可能性が浮上したと報じた。

 ファティは才能あふれるアタッカーだ。10歳だった2009年にバルサの下部組織に入団すると、久保建英(現マジョルカ)やエリック・ガルシア(現マンチェスター・シティ)とともに在籍したアレビンA(U-12)では、年間56ゴールを決めてポテンシャルを証明。その後も順調に各カテゴリーをステップアップしていった。

 今シーズンは、U-19チームの所属ながらトップチームに招集されたファティは、8月25日に行なわれたラ・リーガ第2節のベティス戦で16歳と298日というバルサ史上2番目の若さでトップデビュー。その6日後のオサスナ戦(3節)では、クラブ史上最年少得点記録を更新(16歳と304日)してみせた。

 年齢を感じさせない活躍を見せている逸材には、チームの大黒柱であるリオネル・メッシも、「トレーニングで彼を初めて見た日から驚かされた。それから僕たちとプレーしている。彼は素晴らしいクオリティーを持っているんだ」と驚嘆しているほどだ。

 日進月歩で突き進むファティの動向を報じた『Marca』は、スペイン・サッカー協会(REEF)が、来月26日にブラジルで開幕するU-17ワールドカップに参戦するチームに加える予定であることを伝えたうえで、「その後にはU-21代表への招集も検討している」と綴った。

 Marca紙は、「まだU-21への招集は最終的な決定ではない」としながらも、「REFEの技術スタッフたちは、東京でも大きな貢献ができると考えている」と代表内部では、ファティの飛び級に前向きな声が上がっていることを記した。

 元々はギニアビサウ出身のファティだが、6歳の時に家族とともにスペインのセビージャ近郊へ移住し、今月20日にスペイン国籍を取得している。第3節のバレンシア戦後にはスペイン代表のロベルト・モレーノ監督が、「協会が招集へ動いている」と明かし、一部ではA代表入りですらも囁かれていた。

 ファティの東京オリンピックに参戦が実現すれば、6大会ぶりの金メダル獲得を狙うスペインにとって、大きな戦力となるのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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