【移籍市場超速報】ナポリ、ガッビアディーニ獲得交渉が進展。インテルはロンドンで補強交渉

2014年12月04日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

共同保有権を持つサンプとユーベから基本合意を。

ロンドンに飛んだインテルのアウジリオSDはトッテナムのこのラメラを視察。ただ、獲得は難しそうで、現実的なターゲットはアーセナルのキャンベルだ。 (C) Getty Images

【ナポリ】ガッビアディーニ獲得交渉が大きく進展
 
 イタリア代表FWマノーロ・ガッビアディーニ(サンプドリア)のナポリ移籍が現実味を帯びてきた。
 
 ナポリはすでに、共同保有権を持つサンプドリアとユベントスから、移籍金1300万ユーロ(約18億2000万円)前後という条件について基本的な合意を取り付けている。
 
 12月4日にはローマで、デ・ラウレンティス会長、ビゴンSDが代理人のシルビオ・パリアーリと会って、年俸その他の条件面について詰める。ここで大きな隔たりがなく、ガッビアディーニ本人が同意すれば、1月の移籍が成立に向かう可能性が高い。
 
 そのナポリは、ガッビアディーニに加えて、同じイタリア代表のウイング、エマヌエレ・ジャッケリーニ(サンダーランド)の獲得にも動いている。
 
 ビゴンSDは3日ロンドンに飛び、スタンフォード・ブリッジでチェルシー対トッテナム戦を観戦したが、昼間にはサンダーランドの幹部と会って移籍の可能性について打診した模様。ジャッケリーニは現在故障離脱中だが、ナポリは目を離すつもりはないようだ。
 
【インテル】アウジリオSDがロンドンで補強交渉
 
 12月3日のチェルシー対トッテナム戦には、ナポリのビゴンSDだけでなく、インテルのアウジリオSDの姿もあった。
 
 インテルはロベルト・マンチーニ新監督の要望に応えるウイングの獲得を目指しているが、この試合に出場したアルゼンチン代表のエリク・ラメラ(トッテナム)、そしてイタリア代表のアレッシオ・チェルチ(アトレティコ・マドリー)は高嶺の花。
 
 もっとも現実的なターゲットは、アーセナルで出場機会のないコスタリカ代表ホエル・キャンベルだ。アウジリオが昼間にアーセナルと何らかの接触を持った可能性は高い。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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