「なんてクレイジーな男!」鎌田大地が劇的な同点弾を呼び込む! フランクフルトとドルトムントの激闘はドローで決着

2019年09月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブンデス初ゴールはならなかったが…

リーグ戦初ゴールはお預けとなったが、土壇場でフランクフルトを引き分けに導いたのは間違いなくこの鎌田だった。 (C) Getty Images

 現地時間9月22日、ブンデスリーガ第5節が行なわれ、フランクフルトはホームにドルトムントを迎えた一戦を、2-2で引き分けた。

 フランクフルトの長谷部誠は先発、最近の公式戦7試合に連続で先発していた鎌田大地はベンチスタートとなった。

 試合開始直後に主導権を握ったのは、マルコ・ロイス、パコ・アルカセル、ジェイドン・サンチョ、トルガン・アザールらの強力なアタッカーを前線に並べたドルトムントだ。

 11分、アザールのアシストでアレクシス・ヴィツェルが先制点を叩き込む。幸先よくリードを奪ったアウェーチームは勢いを増し、ロイスやサンチョが躍動。長谷部が統率するフランクフルトの守備陣を攪乱した。

 しかしホームスタジアムを埋め尽くた観衆の大声援を背に、フランクフルトも反撃を開始。44分、鎌谷代わってトップ下に入ったジブリル・ソウのアシストでアンドレ・シウバが同点弾を挙げる。 

 1-1で折り返して迎えた後半は、ドルトムントの攻勢の前に、フランクフルトは少しずつ自陣に押し込まれる。GKケビン・トラップの好守で跳ね返し続けていたが、66分、セットプレーからサンチョにゴールを許し、再びリードを奪われる。

 1点を追うフランクフルトのアディ・ヒュッター監督は、67分に鎌田、79分にFWパス・ドスト、83分にDFティモシー・チャンドラーを次々に投入。徐々にリズムを取り戻すと、迎えた88分だった。

 右サイドのチャンドラーからのロングフィードを、左サイドを駆け上がってきたマルティン・ヒンターエッガーがダイレクトで折り返す。このボールに、ゴール前に詰めていた鎌田が反応して放ったシュートは、ドルトムントのDFトーマス・ディレイニーの足に当たり、ゴールに吸い込まれた。

 試合はこのまま2-2で終了。鎌田のゴールは記録上オウンゴールに訂正されたが、フランクフルト公式は「なんてクレイジーな男!」と絶賛。サポーターからも「アメージング!」「アリガトウ、ダイチ!」といった称賞の声が続々と寄せられた。

 待望のブンデス初ゴールは幻となったが、敗色濃厚のチームを救う活躍を見せた鎌田は。次節の"昇格組"ウニオン・ベルリン戦では、正真正銘のゴールを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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