ルカクが魅せる! インテルが宿敵ミランとのダービーを制して開幕4連勝。首位もガッチリとキープ

2019年09月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合を優勢に進め続けたインテル

前半から存在感を示したルカクはチームに貴重な追加点をもたらす活躍を見せた。 (C) Getty Images

 現地時間9月21日、セリエA第4節が行なわれ、7位のミランと首位に立つインテルによる「ミラノダービー」が開催された。

 両サポーターの異様な熱気に満ちたなかでキックオフを迎えた公式戦通算224回目の伝統のダービーの序盤戦は、両軍が局面で激しい肉弾戦を演じながら睨み合うなかで始まる。

 時間の経過とともに開幕3連勝と好スタートを切っているインテルが主導権を握る。そして、17分にルカク、20分にマルティネスがそれぞれ敵エリア内で決定機を迎えたが、いずれもシュートは相手守護神ドンナルンマの好守に阻まれた。

 反攻に出たいミランも素早いトランジションからカウンターを仕掛けるが、眼前に立ちはだかる相手の堅牢にことごとく弾き出されてしまう。それでも少しずつ相手ゴールに近づいていき、39分にスソ、43分にピョンテクが惜しいシュートを放って、インテルを脅かした。

 ダービーらしく激しい競り合いが随所で見られた試合は、高いインテンシティーを保ったまま、スコアレスでハーフタイムに突入した。

 迎えた後半、前半の主導権を握ったインテルが早々に均衡を破る。

 50分、FKの流れからバイタルエリアでボールを持ったブロゾビッチがシュートを放つと、相手DFに当たってボールがゴールへと吸い込まれる。一度はオフサイドの判定となって取り消されるも、VARの末に再び覆って得点として認められた。

 インテルは先手を取ってからもテンポを落とさずに攻め立て、優勢を維持し続ける。かたやミランは相手の果敢なチェックを受けて押し込まれ、フィニッシュまで持ちこめずに時間を浪費した。

 次第にボールをキープできるようになったミランに対し、中央をしっかりと締めて応戦したインテルは、78分に主砲がダメ押しとも言うべき1点を奪う。左サイドに開いたバレッラがライナー性のクロスを供給。これをルカクがドンピシャのヘディングシュートでねじ込んだ。

 後がなくなったミランは、83分にクロアチア代表FWのレビッチを送り込んで、攻撃のテコ入れを行なったが、時すでに遅し……。最後まで高い集中力を保ったインテルの堅牢を打ち崩せなかった。

 後半はピンチらしいピンチもなく危なげなく試合を進め、2-0での勝利を手にしたインテルは、これで開幕4連勝。2位ユベントスと勝点差2の首位をキープ。一方、今シーズン初の複数失点をしての2敗目を喫したミランは9位に転落している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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