レアル・サラゴサに香川真司がもたらした影響は計り知れない。

　今夏の移籍市場において、鳴り物入りでサラゴサに加入した香川。当初は、コンディション面が危惧されたが、ラ・リーガ２部開幕後から５試合連続で先発出場。そのうち２試合でフル出場を果たして２ゴールと結果を残している。

　チームも４勝１分けと好調を維持しており、香川に対する評価は日を追うごとに高まっている。そんななか、スペイン・メディア『El Desmarque』のサラゴサ版は、「シンジ・カガワがシーズン序盤の主役であることは間違いない」と賛辞を贈っている。

「カガワは、（本拠地）デ・ラ・ロマレーダのファンの注目を集め、彼は契約直後から注がれてきた期待に確かに応えている」

　さらに「彼が発揮できる最高の状態に近づきつつある」と綴り、次のように称えている。

「その運動量はチームトップのビガライにこそ及ばないものの、ヒートマップでも見られるように存在感は強まり、初期段階よりも増えている。カガワは、その才能と得点力でサラゴサを助け続け、チーム史上最高のスタートに貢献していると言えるだろう」

　地元メディアがベタ褒めするほどに日増しに存在感を誇示している香川。現在のパフォーマンスを今後も維持し続けられるのか。古豪サラゴサの中心軸にいるサムライ戦士のプレーから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部