天皇杯ベスト8のうち6枠が決定!大分はのべ20人が蹴り合うPK戦の末に広島を撃破!法大は延長戦で力尽く…

2019年09月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

J2長崎がJ1仙台に下克上!2試合がPK戦にもつれ込む熱戦となった

先制されるも78分に森俊貴ゴールで追いつき延長戦へ。最後は甲府の宮崎純真に決められ、法政大学の快進撃はラウンド16で終了した。写真:徳原隆元

 第99回天皇杯全日本サッカー選手権大会は9月18日に、ベスト8を決める4回戦6試合が各地で行なわれた。また、ACLを勝ち進んでいる浦和と鹿島の両チームの試合、浦和レッズ対Honda FC、鹿島アントラーズ対横浜F・マリノスの対戦カードは翌週25日に行なわれる。
 
 3回戦ではG大阪を倒すなどここまで無失点で勝ち進んできた注目の法政大学だったが、前半に甲府FWの曽根田穣に得点を許す。しかし法政大学も78分に森俊貴のゴールで追いつき延長戦に突入したが、93分に宮崎純真のゴールで2-1と勝ち越され、最後まで戦い抜くが法政の快進撃はここで終了となった。
 
 静岡ダービーとなった磐田対清水の一戦は、松本昌也のゴールで先制した磐田だったが、終了間際に清水に追いつかれてしまう。ゴール前の混戦でドウグラスのシュートがDFに当たり延長戦に突入した。延長でも勝負がつかず、PK戦の末清水が勝利した。
 
 広島と大分の一戦は、大分が34分に伊藤涼太郎のゴールで先制するも、80分にハイネルのゴールで広島が追いつき、こちらも延長戦へ。決着はPK戦までもつれ込むと、双方9人のキッカーが成功し、広島10人目のキッカー柴崎晃誠がGK高木駿のセーブに合い、大分10人目の鈴木義宜が冷静に沈めて大分がのべ20人が蹴り合うPK戦を制した。
 
 仙台対長崎は、仙台をJ1へと導いた当時の監督で、現長崎の手倉森監督にとって感慨深い対戦となった。J2の長崎が後半立ち上がりにFWの畑潤基の得点で先制。86分に仙台がハモン・ロペスのゴールで追いつくが、その1分後に長谷川悠のゴールで突き放した長崎が2-1でJ1仙台に対して下克上を果たした。
 
 復帰後ベンチメンバーに名前を連ねたポドルスキが80分から出場した神戸対川崎は、リーグ戦の好調の神戸が、山口蛍のゴールで先制すると、前半ATに古橋亨梧が左足で決め、小川慶治朗のゴールで3-0に。川崎も小林悠、車屋紳太郎のゴールで詰め寄るが、3-2と神戸が逃げ切りに成功した。
 
 シーソーゲームとなった鳥栖対C大阪は、三丸拡のクロスを頭で合わせた豊田陽平のゴールで鳥栖が先制、C大阪もマテイ・ヨニッチが振り出しに戻すが、その3分後にパスカットしたアン・ヨンウがそのまま左足でミドルシュートを叩き込む。すると70分に交代出場で出てきた柿谷曜一朗が72分にゴール前に詰めてC大阪が再び振り出しに戻す。しかし、最後は途中出場の金崎夢生が決勝点を挙げ、豊田のこの日2点目もあり、4-2で鳥栖が勝利した。

 試合結果は以下の通り。

ヴィッセル神戸3-2フロンターレ川崎
サガン鳥栖4-2セレッソ大阪
V・ファーレン長崎2-1ベガルタ仙台
ヴァンフォーレ甲府2-1法政大
ジュビロ磐田1(PK3-4)1清水エスパルス
サンフレッチェ広島1(PK9-10)1大分トリニータ
 
 また10月23日に行なわれる次回の準々決勝の対戦カードは以下のようになった。
 
ヴィッセル神戸×大分トリニータ
サガン鳥栖×清水エスパルス
V・ファーレン長崎×ヴァンフォーレ甲府
[鹿島アントラーズ×横浜F・マリノス]の勝者×[浦和レッズ×Honda FC]の勝者

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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