【鹿島】怪我など不安材料はあるが…連戦がもたらす「良いサイクル」に期待

2019年09月16日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「試合があれば、集中力を保てる」(鈴木強化部長)

9月は計7試合。ここまでの2週間で4試合を消化して、3勝1分と負けなし。この好調を続けたい。写真:徳原隆元

 J1リーグでは上位をキープし、ルヴァンカップ、天皇杯、ACLでも勝ち残っている鹿島は、9月に入ってからの2週間で、すでに4試合を消化している。
 
9月1日(日)清水戦(J1リーグ25節)〇4-0
9月4日(水)浦和戦(ルヴァンカップ準々決勝第1レグ)〇3-2
9月8日(日)浦和戦(ルヴァンカップ準々決勝第2レグ)△2-2
9月14日(土)FC東京戦(J1リーグ26節)〇2-0
 
 さらに、今後の日程は以下のとおり。
 
9月18日(水)広州恒大戦(ACL準々決勝第2レグ)
9月25日(水)横浜戦(天皇杯ラウンド16)
9月28日(土)札幌戦(J1リーグ27節)
 
 1か月で計7試合と、タイトなスケジュールである。直近のFC東京戦からは中3日で広州恒大戦があり、その1週間後に横浜戦が予定され、中2日で札幌戦を迎えることに。
 
 懸念されるのは主力メンバーの疲労によるパフォーマンス低下、あるいは負傷だ。事実、FC東京戦では先発した白崎凌兵、三竿健斗が負傷交代している。鈴木満取締役強化部長は「上手くやり繰りしながら」と今後の戦いを展望する。
 
 もっとも、鈴木強化部長は連戦を歓迎している部分もある。
 
「試合があれば、集中力を保てる。2週間に1回ぐらいの試合しかないと、練習にも身が入らないというか。だから、日程が楽になれば、チームにとっていいかと言えば、そうじゃないんだよ。どんどん試合をやって、いろんな選手が出て、それが底上げにつながる。そういうサイクルになっていけばいい」
 
 ターンオーバーによって起用される多くの選手たちが、実戦を通じて逞しくなる。それがチーム力を高めて、連戦を戦い抜く体力がつく。疲労をできるだけ軽減させつつ、右肩上がりの成長曲線を描きながら、4冠(J1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、ACL)を手に入れたい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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