「俺たち全員がやめとけって…」レスターの大黒柱ヴァーディーが“盟友”カンテの仰天エピソードを告白!

2019年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

奇跡の立役者となったカンテの驚くべき発想とは?

レスター史上初のプレミアリーグ制覇の原動力となったのがカンテだった。 (C) Getty Images

 伝説的なチームの縁の下の力持ちは、輝かしい功績の裏で周囲を驚かせる努力を重ねていたようだ。フランス代表MFのエヌゴロ・カンテである。

 無名だった小柄な男が、その名を一躍、世界に轟かせたのは、2015-16シーズンのことだ。

 15年夏にフランス2部のカーンからレスターに引き抜かれると、168センチという体躯からは想像できないほどの馬力とフィジカルを武器に、タフガイが揃うプレミアリーグで特大の存在感を発揮した。

 小さなダイナモに支えられたレスターは快進撃を続け、同シーズンに「奇跡」と謳われたプレミアリーグ制覇を成し遂げる。立役者のひとりとなったカンテは、翌シーズンにチェルシーへのステップアップ移籍を叶えた。

 あっという間にスターダムをのし上がっていったカンテに関して、興味深いエピソードを明かした男がいる。レスターの押しも押されもしない大黒柱であるジェイミー・ヴァーディーだ。

 日本代表FWの岡崎慎司と2トップを組んでゴールを量産し、カンテとともに、「奇跡の優勝」の原動力となったイングランド代表のストライカーは、当時のカンテについてフランス紙『L’EQUIPE』の取材に対して、こう答えている。

「エヌゴロとのプレーは本当に楽しかったよ。愛らしい男で、最高に素晴らしいフットボーラーだ。たとえ、俺たちがボールを奪われたとしても、それがピッチのどこであろうと関係なく奪い返してくれた」

 そして、ヴァーディーはカンテの仰天エピソードを口にしている。

「ある日のことさ。エヌゴロが俺たちに向かって、『練習場にランニングで通うことを真剣に考えているんだけど、どう思う?』って聞いてきたんだ。それは自分自身にもう少し負荷をかけたトレーニングを課したいという発想から思いついたらしんだけど、俺たちは全員がビックリして、すぐに『それはやめとけ!』って止めたよ。

 だって普段から俺たちよりも走り回っているんだよ? 結局、アイツはミニクーパーで練習に来ていた。それを見た時はなぜだがホッとしたよ(笑)」

 周囲を驚かすアイデアを口にしたカンテ。その真面目な性格が表われたエピソードと言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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