【川崎】つないだ逆転優勝への望み。「負けたら終わり」の磐田戦で見せた意地

2019年09月15日 本田健介(サッカーダイジェスト)

リーグ戦では7試合ぶりの勝利を飾る

山村のゴールを喜ぶ川崎の選手たち。2-0で磐田を下した。(C)SOCCER DIGEST

[J126節]川崎2-0磐田/9月14日/等々力
 
 ルヴァンカップでは準決勝に進出したが、直近のリーグ戦で6試合、勝ち星から遠ざかっていた2連覇中の川崎が、逆転優勝へ意地を見せた。
 
 ホームで磐田と対戦した26節は、立ち上がりの2分に相手にポスト直撃のシュートを打たれるなど不安定な立ち上がりも、22分に脇坂泰斗のコントロールショットで先制すると、35分には山村和也の"川崎初ゴール"も決まり、2-0で勝利。首位のFC東京が2位の鹿島に敗れたため、勝点差は8に縮まった。
 
「ここで負けたら、ほぼ優勝はないなと思っていた」と谷口彰悟が語れば、馬渡和彰も「今日負けたら終わりと言っても過言ではなかった」と振り返る。それほど王者は土俵際に追い込まれていた。
 
 だからこそ、最下位の磐田が相手とはいえ、勝てたことがなによりも大きい。
 
「勝つことで自分たちのリズムが良くなるし、勝つことでチームの一体感も増す。勝ちが欲しかったので良かった」と、キャプテンの小林悠も胸を撫で下ろした。
 
 そして残り8試合で首位FC東京と勝点8差という状況に関しては、「狙える距離にいますし、自分たち次第で掴める位置にいます。とにかく1試合ずつやっていきたい」と、逆転優勝への想いを改めて口にする。
 
 今後は31節(11月9日/アウェー)に2位の鹿島、33節(11月30日/ホーム)に3位の横浜との直接対決を残す。小林もこの2戦の意味は「大きい」と話し、他のゲームで勝点をキッチリ拾い、ライバルとの天王山をモノにできれば、一気に勢いに乗れる可能性はある。
 
 初優勝を果たした2年前も、最終節で鹿島をかわしての逆転優勝だった。あの経験を今こそ活かせるか。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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