「絶対に許すつもりはない」札幌FWへの差別的な投稿に大分が声明を発表。当人もツイッターでコメント

2019年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

鈴木はツイッターで両親や日本への感謝を述べる

SNSの差別的な投稿に対して自身の考えを述べた鈴木。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 9月13日、大分サポーターを名乗る人物が、札幌のFW鈴木武蔵に対してSNSで差別的な投稿を行なった件について、大分が公式サイトで声明を発表した。

 問題となったのは、ワールドカップ・アジア2次予選の日本対ミャンマーが行なわれた10日のこと。この日、代表戦に途中出場を果たした鈴木に対して、あるアカウントが外見を差別するような投稿を行なった。

 これに対し大分は、公式サイトで以下の声明を掲載した。

「大分トリニータのサポーターを名乗る方により、SNSで北海道コンサドーレ札幌の鈴木武蔵選手に対する差別的な投稿が行われました。発信者については人物や何を目的に投稿したのか定かではありませんが、大分トリニータとしては、このような差別発言を絶対に許すつもりはありません。我々は、今後とも、差別や暴力のない社会の実現に向けて、多くの仲間とともに努力していくことを誓います」
 
 また鈴木も自身ツイッターでこの問題に触れ、「僕に報告してくれた方ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。サッカーで見返すしかないですからね。そうやって小さい頃からやってきたので」とコメント。続けて、両親や生まれ育った日本への感謝を述べた。

「お父さんの血がなかったら日本代表になれてなかったと思いますし、ハーフである事、日本という素晴らしい国で育った事に感謝してます」

 このツイートにファン・サポーターも反応。「負けんな武蔵!」「札幌サポは常に武蔵の味方やで!」「これだけ言わせてください、めっちゃ応援してます!!」など多くの温かいコメントが寄せられた。

 人種差別は、度々海外メディアでも取り上げられるなど、サッカー界全体の深刻な問題となっている。人々がお互いを理解し合い、差別のない世界が実現されることを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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