「無能さに怒りを覚える!」「着替えはどこで?」アンチェロッティが本拠地のずさんな改修工事に激怒!

2019年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ホーム開幕戦を2日後に控え…

カルチョを代表する名将アンチェロッティ。そんな経験豊富な指揮官でさえも、工事の遅れで本拠地を使えないという現状には驚きを隠せないようだ。 (C) Getty Images

 経験豊富なイタリア人指揮官も事の重大さに思わず声を荒げた。

 現地時間9月11日、ナポリの指揮官カルロ・アンチェロッティは、現在行なわれている本拠地サン・パオロの改修工事の経過に怒りを滲ませた。

 この工事はサン・パオロの所有権を持つ地元自治体が決定したもので、その影響もあって今シーズンのナポリは、セリエA開幕節のフィオレンティーナ戦と第2節のユベントス戦をそれぞれ敵地で戦う羽目になっていた。

 そして、今週末にはいよいよサンプドリアとの本拠地開幕戦を迎えるナポリなのだが、あろうことかロッカールームの改修が全く進行していないというのだ。アンチェロッティは、「言葉がない」とあまりにずさんな工事の進捗状況に語気を強めた。

「サン・パオロの今の姿を見たが、言葉を失ったよ。ホームでの開幕戦までに何とか仕事を終わらせると聞いていたから我々はアウェー2連戦を戦うことを受け入れたんだ。こうした仕事しかできなかった人たちの無能さに心底、怒りを覚える」
 
 セリエAを代表する名伯楽は、さらにこうも非難した。

「サンプドリア戦とリバプール戦で、我々は一体どこで着替えればいい? それすらもハッキリしていないんだよ。普通、2か月もあれば家を建てられるのに、彼らは控室の改修もできていないじゃないか! 地域や自治体はどうして約束の期日を遵守しようとしないのか。全くもって理解に苦しむね。我々はそれを軽んじられ、市との絆は大きく損なわれた。とにかく私は落胆しているよ」

 このアンチェロッティのコメントに対して、現場で作業に当たっている担当者のカルロ・ペレゴ氏は、英公共放送『BBC』の取材に応じ、次のように反論している。

「ロッカールームの作業の大部分は終了し、仕上げの部分も12日には終わる。そして13日の午前10時には全ての工程が終了する予定で確認されている。我々は遅れていないし、実際のところは契約日時よりも早くに進んでいる」

 現地時間12日にナポリがSNSで公開したロッカールームの様子を移した動画では、水道が完成しておらず、電気ソケットも剥き出しとなっている。それだけにペレゴ氏のコメントは信用し難いところではある。

 果たして、今週土曜日に行なわれるサンプドリア戦までに、ナポリの本拠地はクリーンな状態となっているのだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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