【9月シリーズ総括】機能した「中島+長友」&「堂安&酒井」の縦ライン。垣間見えた理想的な攻撃

2019年09月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

長友もサイドの連係を評価する

9月シリーズは2連勝で飾った森保ジャパン。収穫があった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 カタール・ワールドカップ・アジア2次予選の初戦で、日本はミャンマーに2-0と勝利。国内で行なった9月5日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦(2-0)を含め、9月シリーズは2連勝を飾った。
 
 ミャンマー戦後、長友佑都が評価したのは、自身を含めたサイドの連係だ。
 
「今は良い形でできていますよね。(左サイドの)僕と(中島)翔哉、(右サイドの堂安)律と(酒井)宏樹の関係性がすごく良い。(ミャンマー戦では)相手が警戒してサイドハーフが僕らSBにマンマークでずっと付いてきていたんですが、そこを剥がしていけたのは、連動ができているからで、良い関係性です」
 
 2トップは縦関係になるが、中盤はボックス型の4-4-2を採用する森保ジャパンでは、サイドハーフとSBのコンビネーションが重要になる。そのなかで、この2連戦では左サイドハーフの中島、左SBの長友、右サイドハーフの堂安、右SBの酒井の関係性が良好で、チャンスを創出。中島と堂安は柔軟にサイドから中央へとポジションを取り、空いたスペースに長友と酒井がオーバーラップする形が機能したのだ。
 
 現にパラグアイ戦の1点目は中島、堂安とつないで左サイドを駆け上がった長友のクロスから生まれ、2点目も堂安が絡みつつ、右SB酒井のクロスから南野拓実が決めた。さらにミャンマー戦でも得点にはならなかったが、同じような形で好機を作り出した。
 
 これまでどこかギクシャクしていた面もあったサイドからの展開が、スムーズに行なえるようになったのは大きな収穫。今後のワールドカップ予選に向けても、森保ジャパンの武器になりそうだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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