「記録は過去だと…」 S・ラモス、スペイン代表史上最多キャップに並ぶ! 舞台裏で起きた“秘話”を指揮官が明かす

2019年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

偉業に並ばれたカシージャスは?

試合終盤に若手DFのウナイ・ヌニェス(右)と交代するS・ラモス(左)。その決断は自ら下したものだったようだ。 (C) Getty Images

 現地時間9月8日のEURO2020予選で、スペインはホームでフェロー諸島に4-0と快勝。6連勝を飾った"無敵艦隊"は、グループFで3位ルーマニアに勝点8差をつけ、本大会出場に迫っている。

「予選全勝も可能?」とのUEFA公式サイトのアンケートで、約86%ものユーザーが「イエス」と答えたほどの強さを誇るスペイン。そのタレント軍団を束ねるのが、キャプテンマークを巻くセルヒオ・ラモスだ。

 フェロー諸島戦で84分までプレーしたS・ラモスは、この日が代表167キャップ目。あのイケル・カシージャスと並び、スペインの歴代最多キャップタイを記録した。

 スペイン紙『Marca』によると、S・ラモスは試合後に「この勢いがずっと続き、目標である200キャップを達成したい」と、さらなる記録更新に意欲を見せている。

 自身の持っていた記録で並ばれたカシージャスは、SNSで「おめでとう。もっと続くことを願っている。僕たちは一緒に代表で素晴らしい時を過ごした」と、S・ラモスに賛辞を寄せた。これに対し、S・ラモスは、「彼の言葉はうれしいね。これからもっと何年も、このエンブレムを守っていきたい」と返している。

 一方、ロベルト・モレノ監督は、「彼を祝福したよ」とコメント。さらに84分に22歳の若手DFウナイ・ヌニェスと交代する際のエピソードも明かした。

「記録は過去だと話した。(交代した)ウナイ・ヌニェスをデビューさせてくれと言ってきたのは彼だったんだ。このままのレベルを続けてほしいね」

 そのうえで、モレノ監督は「絶対のスタメンはいない」と、"無敵艦隊"でポジションが保証されている選手はいないと述べている。

「セルヒオでも、レベルが落ちれば先発としてプレーすることはないんだ。彼ですら不動のレギュラーではない。彼にもチームにもそう言ってある」

 2012年のEURO優勝以降、主要大会で思うように結果を出せていないスペイン。本大会出場がほぼ確実のEURO2020で、S・ラモスはかつてのカシージャスのようにトロフィーを掲げることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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