【ルヴァン杯準々決勝】第2戦、川崎対名古屋はドロー決着!合計スコア4-2で川崎が2年ぶりのベスト4へ

2019年09月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

下田のビューティフルゴールが先制点

鋭いロングシュートで貴重な先制点を奪った下田。写真:滝川敏之

 9月8日、ルヴァンカップ・準々決勝のベスト4を懸けた第2戦が各地で開催。パロマ瑞穂スタジアムでは名古屋対川崎の一戦が行なわれ、2-2のドロー決着となったが、ホームゲームを制している川崎が2年ぶりのベスト4進出を決めた。
 
 第1戦を2-0で制し、優位な状況でアウェー戦に挑む川崎は、ファーストレグから3名を入れ替えて、前線にレギュラークラスの小林悠、阿部浩之、家長昭博を配置。一方、2点のビハインドで迎える名古屋は、若手の成瀬竣平をSBで起用。また、ダブルボランチと2トップを強力ブラジル人4名が務める。
 
 立ち上がりから、攻撃的に出る川崎は、敵陣深くでボールを回しながらリズムを作る。さっそく開始2分に遠い距離から、阿部が相手の意表を突くファーストシュートを放ち、名古屋ゴールを脅かす。
 
 すると11分、縦パスをペナルティーエリア手前で受けた阿部が、ゴール前に走り込んでいた小林にタイミング良くスルーパスを供給。小林が相手を背負いながらもゴール右に流し込む。しかし、一度はゴールの判定となったものの、ひとつ前のプレーがオフサイドだったとしてVARが介入し、ノーゴールに。
 
 さらに攻勢を強める川崎は、その後も再三にわたり決定機を創出。39分には車屋紳太郎の自陣からのロングパスに反応し、ディフェンスラインの裏に抜け出した小林が、GKの股を抜くシュートでネットを揺らすも、オフサイドの判定に。このままスコアレスで前半を折り返した。
 
 後半に入ると、名古屋が51分、左CKからフリーでエドゥアルド・ネットが頭で合わせるもミートせず、枠を外してしまう。最大のチャンスをモノにできない。

 直後の53分、ついに試合が動く。川崎の脇坂泰斗がペナルティーエリア手前右から、敵陣中央の下田北斗に下げると、その位置から下田がロングシュートを放つ。左足で巻いた鋭いボールは、GKの届かない頭上を越えて、ゴール右上に突き刺さり、川崎が貴重なアウェーゴールを奪った。これにより名古屋は、準決勝進出のためには4得点が必要な厳しい状況に。
 
 なんとしてでも得点が欲しい名古屋は、徐々に繋ぐサッカーではなく、前線へのロングパスを多用し、パワープレーを選択。すると73分、ジョアン・シミッチのシュートをGKが弾き、そのこぼれ球を途中出場の長谷川アーリアジャスールが押し込んで1点を返す。

 川崎は押し込まれる展開が続いたものの、81分に右CKから、レアンドロ・ダミアンの打点の高いヘディングシュートがゴールに収まり、トドメの一撃が決まる。終了間際の44分に、ジョーに同点ゴールを決められて2-2となり、勝利とはならなかったものの、川崎が合計スコア4-2で準決勝進出を確定させた。
 
 初優勝を目指す川崎は、10月9日にホームで鹿島と準決勝ファーストレグに挑む。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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