岡崎慎司退団のマラガがまた契約問題…新加入2人を起用できずに指揮官は激怒「本当に腹立たしい!」

2019年09月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡崎と入れ替わりで入った選手が…

公式戦に出場できず解約解除となった岡崎慎司の問題をはじめ、マラガはゴタゴタが続いている。 (C) Getty Images

 アンダルシアの古豪マラガのチーム状況が混迷を極めている。

 今夏にフリートランスファーとなった岡崎慎司を迎え入れながらサラリーキャップの問題が解決しなかったため、わずか1か月で契約を解消するという前代未聞の事態を起こしていたマラガ。だが、日本代表FWが退団してからもクラブ内のドタバタは続いているようだ。

 現地時間9月7日に行なわれたラ・リーガ2部第4節のアルメリア戦で、ビクトル・サンチェス監督は、移籍市場の最終日に岡崎と入れ替わる形で加入したモハメド・ビンハミーサとロレンソ・ゴンサレスを起用する考えだった。だが、招集リストの発表後にスポーツディレクターを務めるホセ・ルイス・カセミロから、2選手の国際移籍証明の手続きが完了していないことを知らされたという。

 結局、待望の新戦力を起用できなかったことも影響してか、マラガはアルメリアに0-1で敗戦。試合後、サンチェス監督はクラブのずさんな運営に怒りをぶちまけた。

「ロレンソとモハメドの移籍が完了していなかったなど、まったくもって言語道断の話だ。私は起用する選手たちを考えて試合への準備を進めていたが、直前になって、『彼らの移籍証明手続きが終わっていない』と言われたわけだ。これはさらなる事件だ」

 43歳のスペイン人監督は、「本当に深刻」と表現したこの問題が発覚した当初、移籍手続きなどを任されている顧問弁護士のホアキン・ジョフレ氏と連絡が取れなかったことを含め、激しい口調でクラブに改善を訴えかけた。

「運営体制をもっと厳格にしなくてはならない。今の体制はわれわれ現場の人間にとって迷惑だ。何よりひどいのは、招集リストを発表する前に、誰も私に問題を伝えようとしなかったことだ。こんなのはプロフェッショナルの仕事ではない。結局、ジョフレは休みと取っていたらしく連絡は取れなかったんだ。本当に腹立たしく思っている。信じられないことだ」

 ゴタゴタ続きでピッチ上のパフォーマンスも精彩を欠き、4節終了時点で、1勝1分け2敗と低調なスタートとなったマラガ。昇格の有力候補は、このまま泥沼に沈んでいってしまうのか……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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