日本サッカー殿堂の掲額式典が開催! 西野朗、岡田武史、佐々木則夫の名将トリオが揃って選出!

2019年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

タイ代表監督を務める西野氏はW杯予選のため欠席

西野氏は欠席となったが、岡田、佐々木の両氏は関係者や家族を伴って式典に参加した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 9月10日、日本サッカーの設立記念日にあたるこの日、日本サッカー殿堂の掲額式典が日本サッカーミュージアムで開催され、第16回目の今年度は西野朗(64歳)、岡田武史(63歳)、佐々木則夫(61歳)の3氏が選ばれた。残念ながらワールドカップ・アジア2次予選のインドネシア戦のため、タイ代表監督の西野氏は欠席となっている。

 岡田氏、佐々木氏が満面の笑みで自身のプレートを贈呈されると、西野氏もビデオメッセージで「本来なら、参加したかったのですが、昨年同様、直前に急きょタイ国の代表監督になり、本日は参加できませんでした。殿堂に選ばれたことで、サッカー界への恩返しをしたい、タイでの活動になりますが、アジア、世界へのサッカーの発展に貢献したいと思います。本日はありがとうございました」とコメントを寄せた。

 2005年に創設された日本サッカー殿堂は、投票選考と特別選考の2つの方法によって掲額者が決定される。

 殿堂委員会が60歳以上で日本サッカー界に貢献したプレーヤーを対象に候補者名簿を作成し、75パーセント以上の得票率を得た者が掲額対象となるのが投票選考。かたや、プレーヤー以外で顕著な貢献をした者、あるいは委員会が特に認める顕著な活躍をしたプレーヤー、そして日本サッカー協会歴代会長などが殿堂委員会に推薦され、選出されるのが特別選考だ。
 
 今回はこの特別選考にて先述の3氏が選ばれた。それぞれのプロフィールは以下の通り。

◆西野朗 にしの・あきら
 1996年、監督を務めたアトランタ五輪代表チームを28年ぶりの本大会に導くと、グループリーグではブラジルを破る大金星、いわゆる"マイアミの奇跡"を起こした。Jリーグでは4クラブで指揮を取り、歴代1位となる通算270勝を達成。2018年のロシア・ワールドカップで日本代表監督を務め、日本サッカー史上3度目となるベスト16進出を果たした。現在はタイ代表で指揮を執る。

◆岡田武史 おかだ・たけし 
 1998年のフランス・ワールドカップで日本を初のワールドカップ出場に導いた指揮官。2010年の南アフリカ大会では代表監督として2回目の檜舞台に挑み、自国開催以外では初となるベスト16入りを果たす。Jクラブはコンサドーレ札幌と横浜F・マリノスで辣腕を振るった。14年からFC今治のオーナー。

◆佐々木則夫 ささき・のりお 
 2007年になでしこジャパン(日本女子代表)の監督に就任すると、翌08年の東アジア女子選手権でタイトルを獲得。11年の女子ワールドカップ・ドイツ大会で見事優勝を飾り、同年度のFIFAバロンドールで、女子年間最優秀監督賞を受賞した。2012年のロンドン五輪でもチームに銀メダルをもたらしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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