イカルディがパリSGへ駆け込み移籍! インテルで“構想外”となった男をフランス王者が欲した理由とは?

2019年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

インテルを訴えていたイカルディが“花の都”へ

イカルディはイタリアで失ったプライドを取り戻すべく、ワンダ・ナラ夫人とともにパリへ行く一大決心をした。 ※写真はクラブ公式ツイッターより

 今夏の移籍市場の最終日にアルゼンチン代表ストライカーが、活躍の場を求めて、新天地へ駆け込んだ。

 現地時間9月2日、パリ・サンジェルマンはインテルからアルゼンチン代表FWのマウロ・イカルディを獲得したことを発表した。今シーズン終了までの期限付き移籍で、地元紙『Le Parisien』は、「7000万ユーロ(約87億5000万円)の買い取りオプションが付帯する」と伝えている。

 現在26歳のイカルディは2013年の夏にサンプドリアからインテルに加入すると、瞬く間にエースとして成長し、ゴールを量産。しかし、昨シーズン途中に、ワンダ・ナラ夫人の奔放な発言をきっかけにクラブと衝突してキャプテンマークを剥奪されると、アントニオ・コンテ監督が就任した今シーズンは、完全に構想外となっていた。

 蚊帳の外に置かれたイカルディは、自身の代理人も務める愛妻と相談したうえで、インテルに戦術練習への復帰と自身への不当な扱いに対する損害賠償として150万ユーロ(約1億8750万円)の支払いを請求し、物議を醸していた。

 ピッチ外での話題ばかりが注目されるイカルディだが、14-15シーズンと17-18シーズンにセリエA得点王に輝いた実績は申し分なく、今夏もユベントスやナポリ、アトレティコ・マドリー、チェルシーなど国内外のビッグクラブが関心を示していた。

 残留の意志が固かったイカルディを射止めたパリSGは、先月25日に行なわれたリーグ・アン第3節のトゥールーズ戦で、キリアン・エムバペとエディンソン・カバーニが揃って故障。長期離脱を余儀なくされることになったため、計算が立つイカルディに白羽の矢を立てたのだった。

 なお、イカルディはパリSGの公式サイトで喜びの声を上げている。

「パリSGが僕に見せてくれた信頼に感謝したい。全ての大会において可能なかぎりあらゆるものを提供したい。僕の魂を捧げるつもりだ」
 
 移籍市場の最終日に駆け込みで"花の都"へやってきた大砲は、急落した評価を取り戻せす活躍ができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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