ティティパンが語る西野朗タイ代表監督。「監督はワールドカップで…」

2019年09月01日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「早く選手として西野監督のサッカーをやりたい」(ティティパン)

初の海外挑戦はJリーグ。ティティパンは日に日に存在感を増している。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ25節]松本0-0大分/8月31日(土)/サンプロ・アルウィン
 
 大分トリニータはアウェーで松本山雅FCとスコアレスドロー。ボールを支配して14本ものシュートを放っていただけに悔しい結果だろう。
 
 ティティパンはシャドーで先発。得点に絡む活躍が求められたが、決定的な仕事はできなかった。このタイ代表のMFは前半戦こそボランチで出場していた。しかし、エースだった藤本憲明の神戸移籍により、オナイウ阿道がワントップに入ると、そのオナイウが務めていたシャドーで出場することが多くなっている。
 
 ティティパンはタイ代表として、カタール・ワールドカップのアジア2次予選を戦う(9月5日にベトナム代表、10日にインドネシア代表)ため、一旦チームを離れる。そんなタイ代表だが7月17日に元日本代表監督の西野朗氏が就任することを発表している。
 
 ティティパンは、西野監督の印象を「ワクワクするし、早く選手として西野監督のサッカーをやりたいという気持ちがあります。西野監督はワールドカップで日本を指揮してベスト16まで導いた素晴らしい監督です。今、自分はJリーグでプレーしていて日本の練習の質やクオリティが非常に高いと知っています。その国の方なので、一緒に良い仕事をしたいと思います」と語る。
 
 2011年にU-19の代表に選ばれて以降、U-23、A代表と各世代で名を連ねるティティパンは、A代表では32試合・6得点の実績を誇る。「サッカー選手はやはりワールドカップに出場したいという夢を持っている」と最終的な目標を描きつつも、まずは「西野監督は就任したばっかりなので一歩ずつ進みたい。まずはASEAN(東南アジアサッカー選手権)の優勝、次はアジアカップの優勝、そうすればワールドカップの出場につながる」と着実に目標を達成するつもりだ。
 
 今日、9月1日は26歳の誕生日。誕生日前日に勝利は挙げられなかったが、初の海外でのプレーはようやく半年近くが経ち、本領発揮はここからだ。「チームの競争が激しい」とJリーグに満足気のタイ人MFはそのまま代表に合流するのか、大きなトランクケースを持ってスタジアムを後にした。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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