【移籍市場超速報】メガクラブの注目を集めるブラジルの新鋭ボランチ、スペイン勢が狙うベテランFW

2014年11月26日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

クルゼイロが付けた値札は16億円相当。

ルーカス・シウバはブラジル代表での将来も嘱望される大型ボランチ。1対1の守備力に質の高いパスを兼ね備える。 (C) Getty Images

【インテル】ブラジルU-21代表ルーカス・シウバ(クルゼイロ)に照準
 
 ロベルト・マンチーニ監督就任で補強戦略の全面的な見直しを迫られているインテル。中盤のターゲットとして名前が浮上したのがルーカス・シウバ(クルゼイロ)だ。
 
 カンピオナット・ブラジレイロ(ブラジル全国リーグ)制覇に大きな貢献を果たして注目を集めたこの21歳のボランチには、レアル・マドリーをはじめ複数のクラブが関心を示している。クルゼイロが付けた値札は1000万~1200万ユーロ(約14億~16億8000万円)。インテルはすでに獲得に向けてファーストコンタクトを取っており、今後の展開が注目される。
 
【ガラタサライ】パンデフにバレンシア、セビージャが関心
 
 今夏ナポリを離れてガラタサライに活躍の場を求めたマケドニア代表FWゴラン・パンデフは、ここまで出場わずか5試合と期待を裏切る結果に終わっており、トルコでの冒険は早ければこの1月に終わりを告げる可能性も出てきている。
 
 ガラタサライはすでに移籍を容認する姿勢を示しており、パンデフの代理人は移籍先を探して動き始めている。イタリアではトリノが早速興味を示しているが、本命となりそうなのはバレンシア、セビージャというスペイン勢。ガラタサライとの契約は来年6月までで、1月に獲得するクラブは今シーズン残り6か月分のサラリーを負担するだけでレンタルすることが可能だ。パンデフはすでにスーツケースに荷物を詰め始めている。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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