札幌が神戸との熾烈なシーソーゲームを制す! 日本代表選出のFW鈴木武蔵は今季9点目!

2019年08月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半終了間際にともに1点ずつを取り合い後半勝負へ

前半終了間際に同点弾を決めた鈴木。今季9点目を奪った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは8月31日、各地で25節の5試合を開催。ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸対北海道コンサドーレ札幌の一戦が行なわれた。

 前節、フェルナンド・トーレスの引退試合で6得点のゴールラッシュを見せた神戸は、その試合で左大腿部を負傷したアンドレス・イニエスタが欠場。代わって安井拓也が起用された。一方の札幌は1トップにジェイ、2シャドーにはワールドカップアジア予選を戦う日本代表に選出された鈴木武蔵と、同じくタイ代表に選出されたチャナティップが並んだ。

 試合は立ち上がりから一進一退。札幌はチャナティップのドリブル突破を起点にスピーディな攻撃を見せれば、神戸も後方からの多彩なビルドアップで札幌を押し込んでいく。

 均衡が破れたのは前半終了間際の43分。右からの西大伍のクロスを収めた田中順也が、利き足の左足で強烈なシュートを見舞いネットを揺らした。しかし札幌も直後の45分にすぐさま取り返す。カウンターを発動し、やはりチャナティップの素早い仕掛けでチャンスを広げると、最後はジェイのシュートのこぼれ球に鈴木が頭で合わせ、ゴールに押し込んだ。札幌が鈴木の今季通算9点目の得点で1-1の同点に追いつき、前半を終えた。

 後半に入ると、両チームの攻撃が一層激しさを増す。まずスコアを動かしたのは札幌だった。52分、CKからファーサイドの進藤亮佑の折り返しにジェイが頭で押し込む。GK飯倉大樹がかき出すも、ゴールが認められた。

 神戸は64分、途中出場のダビド・ビジャから右サイドへ展開。パスを受けた西が鋭いクロスを供給すると、ファーサイドへ抜けたボールに田中が頭で合わせる。浮き球でコントロールされたシュートは、札幌ゴールに吸い込まれる。再び試合は振り出しに戻された。

 点の取り合いはまだ終わらない。直後の67分、やはりセットプレーからチャンスを掴んだ札幌。左CKから福森晃斗の高精度キックがニアサイドに走り込んだ宮澤裕樹の頭を捉える。シュートは逆サイドのネットに収まり、札幌が再び勝ち越しに成功する。

 その後も両チームともに攻め合い、チャンスを作り続けたものの得点は生まれず。札幌が3-2で激しいシーソーゲームを制した。札幌は勝点を39に伸ばし、神戸は29にとどまっている。
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