【甲府】昇格に向け勝負の終盤戦、Jリーグ通算300試合出場の横谷繁がチームにもたらすもの

2019年08月31日 サッカーダイジェスト編集部

加入1年目ながらここまで24試合に出場

Jリーグ通算300試合出場のメモリアルゲームを3-0で完勝した甲府・横谷繁。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 今季から甲府でプレーする横谷繁。第29節の千葉戦で5試合ぶりに先発し、Jリーグ通算300試合出場のメモリアルゲームを3-0の完勝で飾った。

 32歳、ベテランと言ってもいい年齢にさしかかる中、甲府での存在感は確実に大きくなっている。

「試合に出て活躍するのがもちろんいいが、今年は特にベンチから見ている時もチームが勝つことが大事という意識が強い」
 4年間プレーした大宮を昨季契約満了となり、甲府に加わったミッドフィルダーは、第30節の古巣との対戦前にそう語った。

 2017年に甲府の伊藤彰監督の下でプレーしていた横谷。昨年12月上旬に大宮から契約満了の発表があった直後に指揮官から電話を受け、プロ14年目の新天地として甲府を選んだ。

 練習では飄々とプレーする印象があるが、ピッチでの印象は大きく変わる。持ち前のテクニックを存分に発揮して攻撃のタクトを振るだけではなく、時には最終ライン近くまで下がってボールをピックアップ。

 さらに守備でもペナルティエリア付近で身を投げ出してシュートブロックに入る姿はこれまでに1度や2度ではない。攻守で労をいとわず、加入1年目ながらここまで24試合に出場し主力としてJ1昇格を目指すチームを支えている。

 コンディションを考慮して外れる以外は先発で起用され続けていたが、第25節の水戸戦以降は4試合連続でベンチスタートとなった。
 

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