堂安律の立ち位置やライバルは? 覇権奪回を狙うPSVの「最新序列」

2019年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

9年ぶりに復帰のアフェライの出番は限定的か

堂安が加入したPSVの最新陣容と序列。(C)Getty Images

 現地時間8月27日に、フローニンヘンの日本代表MF堂安律がオランダの名門PSVへ移籍することが決定した。近日中に正式発表されると見られている。

 オランダで3年目を迎える21歳の俊英は、アヤックスと並ぶ国内きっての強豪でレギュラーの座を掴めるのか。現在の立ち位置やライバルとなる選手とともに、他のポジションの最新序列も併せて紹介していこう。

 GKは7シーズンに渡って正守護神を務めてきた、安定感抜群のオランダ代表イェルーン・ズートが盤石。エロイ・ロームに代わる第2GKには、サンダーランドからやってきたロビン・ルイターが収まるだろう。
 
 ニック・フィールへフェールの相棒が課題のCBは、昨シーズンにレギュラー格だったダニエル・シュワーブをはじめ、開幕戦で先発したトレント・セインズベリ(8月29日にマッカビ・ハイファに移籍)、デリック・ルカッセンがいずれもマルク・ファン・ボメル監督の信頼を掴めず、シュツットガルトから移籍してきたティモ・バウムガルトルがその座を射止めそうだ。

 昨シーズンのリーグ戦全試合に出場した、攻撃力抜群のデンゼル・ドゥムフリースが担う右SBは不動。アンヘリーニョがマンチェスター・シティに引き抜かれ、控えのアジズ・ベヒッチも退団した左SBは、中盤が本職の新鋭ミハル・サディレクがポジションを掴んだ感がある。ジョルディ・アルバやファン・ベルナトなど優秀な左SBを次々に輩出してきたバレンシアから加入のラトが、虎視眈々と定位置を窺う。
 
 創造性の欠如が指摘されている中盤で序列を上げているのが、エリク・グティエレス。そのメキシコ代表MFとボランチでコンビを組むのがゲームキャプテンを務めるパブロ・ロサリオで、生え抜きで人気のあるヨリト・ヘンドリクスが3番手という構図だ。

 トップ下は、昨シーズンは左ウイングが主戦場だったステフェン・ベルフバインが務めることになりそうだが、鎖骨を骨折して離脱中のガストン・ペレイロが復帰すれば、ウイング陣との兼ね合いで打開力に長けたベルフバインがサイドに回るだろう。9年ぶりに復帰したイブラヒム・アフェライは33歳という年齢やコンディションの問題もあり、出番は限定的となりそうだ。
 

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